ワールドトリガー197話のネタバレを掲載しています。197話では、B級ランク戦今シーズンもう一つの最終戦であるB級中位戦が行われていく。どこもB級上位入りの可能性があるため、諏訪隊・那須隊・香取隊の熾烈な争いが繰り広げられていく。ワールドトリガー197話の内容を知りたい方はご覧ください。
ワールドトリガー197話のネタバレ
もう一つの最終戦
B級上位のランク戦が終わり、観戦者が続々とB級中位のランク戦の観戦に流れていく。

出水が「今回も二部屋に解説ついてんのか、豪華だな」と言うと、烏丸が「観戦希望が多かったんじゃないすか?」と返し、出水は「まあたしかに、今シーズンの中位はかなり激戦だからなー」と言う。
千佳が「今やってる試合って、ここからでも見られるんですか?」と聞くと、宇佐美は「うん見れるよ、ちょっと待って」と答えていく。遊真が「中位の試合になんかあるのか?」と聞くと、千佳は「うん、スナイパーの先輩の最後の試合」と返していく。

綾辻が「諏訪隊、香取隊が距離を詰める」「那須隊長を射程に捉える時間が増えてきた」「対する那須隊は日浦隊員がライトニングで敵チームを足止めす」と実況していくと、「とここで、上位の会場から流れてきた人がいるみたいなので、ここまでの流れを急いでおさらいしましょう」「ちなみに今回の解説は、アタッカーソロ4位鈴鳴第一のエース村上隊員と那須隊長の従弟で日浦隊員の師匠でもある三輪隊の奈良坂隊員です」と伝えていく。
綾辻が「さて、那須隊が今回選んだAMPは市街地C」「階段状に高低差のある地形が特徴、スナイパーがいる有利を活かそうという狙いか」「しかし、転送は那須隊に不利に働き、序盤は香取隊が高所に陣取る展開」「このまま香取隊が高さの強みを押し付けていくかに見えましたが、那須隊長のバイパーが障害物をものともせず香取隊へ襲来」「チームの射程の差もあり、上をとった香取隊が逆に押される形になります」と伝えていくと、村上は「那須隊長の射撃はバイパーの真の性能を引き出してる感じがしますね」「本来射程武器の邪魔になるはずの障害物が、那須隊長にはむしろ有利に働いてる」と解説し、奈良坂は「オペレーターと連携してMAPをかなり研究した動きですね」と説明していく。

綾辻が「しかしそこへ遅れて合流した諏訪隊が那須隊を横撃」「ガードに入った熊谷隊員がダメージを負います」「ここから試合はしばらくの間三つ巴のにらみ合い、距離をおいての牽制が続く膠着状態に」「均衡を破ったのは諏訪隊、笹森隊員がバッグワームとカメレオンを切り替えつつ那須隊への奇襲」「それを察知した熊谷隊員が迎え撃ちますが相討ちになります」「崩れた那須隊へ攻めかかる2チームと見せかけて、諏訪隊のショットガンが香取隊の側面へ炸裂」「味方の盾になった三浦隊員が大ダメージを負い、トリオン漏出でベイルアウト」と説明していくと、奈良坂は「あれは諏訪さんらしいフェイントでしたね、完全に那須隊を狙うと思った」と解説する。
綾辻は「3チームとも1枚ずつ駒を失って現在諏訪隊が2点獲ってリード」「諏訪隊長の試合運びがハマったと言っていいでしょう」「さて、上位の試合が終わったということで、総合得点表を見てみると、現在暫定7位の弓場隊が30点なので上位入りのボーダーラインは31点ということになります」「ここまでの得点を加えた各チームの総得点は、諏訪隊が28点、香取隊・那須隊が27点、どのチームも上位グループに入るには、「生存点を獲れるかどうか」がかなり大きいといったところ」と説明していく。
香取の変化
綾辻が「さあ、試合は再び三つ巴の削り合い」「しかし、チームの盾はもういない」「ここからは一気に試合が決まる可能性が」と実況していると、那須隊日浦が諏訪を狙撃していく。

村上が「この日浦隊員の狙撃があるので、他のチームはフルアタックを使いにくいですね」と解説すると、奈良坂は「防御に手と意識を使わせることで特に諏訪隊の爆発力を封じている」「この地形で下から射線を通すとなると、どうしても上から見つかりやすくなってしまうので今の日浦はいつもとは逆に、「スナイパーの存在をアピールする」戦い方をしてますね」と解説し、綾辻は「「転送位置が悪かった場合」の戦術も用意していたわけですね」と言う。
奈良坂が「こうなると諏訪隊と香取隊は、狙撃の射線を切れるルートを通りたくなりますが」と言うと、村上が「そのルートには那須隊長の「鳥篭」が待っている」と説明していく。

諏訪が「相変わらず鬱陶しい球だぜ」と言うと、堤が「動きが読まれてますね」と返し、諏訪は「香取隊が妙におとなしいのも胡散くせえな」と言う。
観戦してる米屋も「なんか今日の香取存在感ねーな、絶不調か?」と言うと、古寺も「たしかに消極的ですね」と返していく。
香取が「那須隊に近づけないんだけど、どうすんの麓郎?」「アタシならシールド張って突っ込むけど、それとも諏訪隊狙うの?」と言うと、若村は「ちょ、ちょっと待て」「華さん、この周辺の立体MAPを」と言い、香取は「何回MAP確認してんのよ」と言う。
一つ前の試合のラウンド7昼の部の終了直後、若村は香取に「だから、考えなしに突っ込むなって言っただろ」と詰めていた。

香取が「結局、同点で引き分けなんだから別にいいでしょ」と言うが、若村は「最後もっと慎重に立ち回ってたら諏訪隊にもっと点差をつけられたんだよ」「諏訪隊とうちは1点差、上位入り争いのライバルだろうが」「もっと先のことを考えて動けよ」と言い、香取は「わかった、じゃあ次の最終戦、アタシは麓郎の指示通りに動くわ」「次は勝手な動きはしない、全部あんたの命令通りに動く」と返していく。

若村が「いや、おまえ」「オレはただ適当に動く癖をやめろって」と言うが、香取は「どれが「適当」でどれが「適当じゃない」のかアタシにはわかんないから、あんたの言う「慎重な作戦」に100%従うわ、それでいいでしょ」と返していく。
若村が那須隊に射撃しながら「このまま那須隊を追ってって、諏訪隊の攻撃に合わせて仕掛ける」「ヨーコは、さっきみたいな諏訪隊のフェイントを警戒しろ」と指示していく。
綾辻が「アウトレンジの戦いに徹する那須隊長を、西へ押していく諏訪隊と香取隊」「諏訪隊はやや南から回り込む動きか?」と実況すると、村上が「香取隊を警戒してるのかもしれないですね」と解説していく。
諏訪は「なんで香取は前に出ねーんだ?」「「攻め」がてめえの持ち味だろーが」と考えていた。
若村は「最終戦、これが最後、上位の試合はどうなった?」「昼の鈴鳴第一が30点だったからそこが最低ライン」「弓場隊の点次第だともっと、あと4点?5点?ちくしょう」「オレが指揮するこの試合で、上位に戻れるかどうかが決まる」「諏訪隊にも那須隊にも別に負け越してるわけじゃねえ、やれる、やれるはずだ」と考えていた。

那須が「小夜ちゃん、香取隊が来るわ」と言うと、小夜子は「了解、的をマーキングします」と返していく。那須がバイパーを放つと若村は「全方位からの「鳥篭」か、シールドを破る集中弾か」と考え、バイパーの動きを見て「集中弾だ」と叫ぶ。

若村はシールドで防ぐが、弾の一部が仕掛けていたメテオラを起爆させ若村をベイルアウトさせていく。

絢辻が「これはメテオラでしょうか!?」と言うと、奈良坂が「退がりながら仕掛けていた置き弾のメテオラですね」と答え、村上が「置き弾は、ある程度距離が離れてしまうと操作や発射ができなくなりますが、他の弾丸やワイヤーを使えば離れていても起爆が可能です」「日浦隊員の細かい狙撃は、置き弾から意識を逸らす狙いもあったわけですね」と解説していく。
香取が「ちょっと麓郎、このあとどうすんの!?」と聞くが、若村は答えることができず、香取は「結局、アタシが勝手にやるしかないってわけね」と言う。

染井が「葉子、麓郎くんに持たされたトリガーがあるでしょ?」と言うと、香取は「こんな負け試合であんなトリガー使いたくないんだけど」と返すが、染井に「麓郎くんの指示に100%従うんじゃなかったの?」と言い、香取は「そうだったわね」「あーもうホント、ムカつくわ」とスパイダーを手に取っていく。

