ワールドトリガー103話のネタバレを掲載しています。103話では、B級ランク戦ラウンド3が終わり、迅と太刀川が試合の解説を行っていく。試合を見ていたB級1位二宮隊隊長の二宮は、千佳が人が撃てないことに気づいていく。ワールドトリガー103話の内容を知りたい方はご覧ください。
ワールドトリガー103話のネタバレ
第3戦の解説
那須隊作戦室に戻った那須が「ごめん、4点取れなかった」と謝っていく。

鈴鳴第一作戦室に来馬が戻ると、村上が「駆けつけられなくてすみませんでした」と謝るが、来馬は「次はきっと勝てるさ」「だろう?」と言う。

遊真と千佳も作戦室に戻ってくる。

三雲が「村上先輩に勝ってくれて助かった」と言うと、遊真は「隊長の指令とあらば」「オサムも狙いどおり取ったじゃん、生存点2点」と返すが、三雲は「それはそうだけど」と微妙な反応をしていく。
迅と太刀川の解説が始まっていく。三上が「暴風雨の河川敷という特殊なステージ」「最終的にそれを味方につけた玉狛第二の勝利となったこの試合」「改めて振り返ってみていかがでしたか?」と聞くと太刀川が「あんまり予想が当たんなかったな〜」「やっぱ東さんみたいにはいかない」とふざけていく。三上が「もうちょっとマジメに」と言うと、太刀川は「マジメに?OK」「一番でかいポイントはやっぱ橋が落ちたとこだろ」「身を切って那須隊の作戦を阻止した玉狛の思い切りはなかなか」「あれがなかったらたぶん那須隊が勝ってた」「最初の転送位置がかなりよかったからな」と解説していく。
三上が「橋が落ちることで全てのチームが東西に分断される展開になりました」「では、まずは西岸のほうからお願いします」と言うと、迅が「個人的に西岸のポイントは、那須隊の二人が逃げなかったことですね」「熊谷・日浦両隊員は点を獲れずに退場しましたが、それぞれちゃんと時間を稼いでるんですよね」「二人が即逃げでベイルアウトしていたら、その分西岸の勝者が川を渡る時間が早まるわけで、そうなると那須隊長が東岸で3点獲るのは難しかったでしょう」「上位陣に追いつくには、失点より得点が大事」「玉狛と鈴鳴に1点ずつ獲られましたが、トータルでは悪くない判断だったと思います」「続く玉狛と鈴鳴のエース対決は、村上隊員が常に優勢に見えましたが、味方が一人落ちた対岸を気にしてか、相手の誘いに最後の最後であと一歩待てなかった」「そのあたりに敗因がありそうです」「一方の玉狛側は、東岸のことは頭にないくらいの捨て身っぷり」「たぶんそういうオーダーが出てたんでしょう」と解説していく。三上が「エースに「任せた」玉狛とエースを「待った」鈴鳴」「隊長のとった作戦の差が最終的な勝敗に結びついたということでしょうか?」と聞くと、太刀川が「それは結果論すぎるだろ」「村上が勝って合流してりゃ、鈴鳴がふつうに勝っただろうし、傍から見てもその可能性は高かった」「どっちかと言えば今回は、勝てる相手に負けたエースの村上が悪い」「来馬はちゃんと勝算が高いから村上を待ってんただ」「負けたら即「作戦が悪かった」ってことにはなんない」「結果だけ見て戦術を語るのは意味ないぞ」と解説していく。迅が「三上ちゃんはそんなのわかってるけど、解説のためにあえて言ってんだよ」と三上のフォローをしていく。

三上が「さて次は、東岸のシューター・ガンナー対決ですが」と言うと、太刀川が「こっちはもっと単純だな」「那須にとって三雲は、一対一ならいつでも倒せる相手で、実際その通りになったけど、三雲は「倒す・倒される」とは別のとこで戦ってたわけだ」「最初のコンタクトで那須とまともに撃ち合うのはきついと見て、すぐさま「トリオン切れ狙い」に変更した」「戦力差をよくわかってる感じがいいな」と解説していく。
三上が「雨と風で長距離狙撃が封じられた雨取隊員を地形への砲撃のみに絞って動かしたのも印象的でした」「おそらく雨取隊員は、一度も那須隊長の射程に入っていないはずです」と言うと、太刀川が「戦闘能力は那須のほうが上だが、隊長として「勝ちの画を描く力」は三雲が上だったってとこか」と言い、迅は「那須隊長はリーダー兼エースだからやっぱ負担が大きいんですよね」「木虎を新エースに据えて戦績が上がった嵐山隊みたいに、那須隊長の他に点取り屋がいるとだいぶ変わるんじゃないかな」「攻撃力という点では、今回アドリブのメテオラでいい感じだったので、しっかり磨いてものにすれば強力な武器になりそうですね」と説明していく。
三上が「最後に1点をもぎ取った来馬隊長の戦いぶりはいかがでしたか?」と聞くと、太刀川は「あれはちょっと驚いたな」「前までは「村上が落ちたらもう終わり」って感じだったけど、今回は来馬が最後の最後まで粘った」「大規模侵攻で何かちょっと変わったか?」「村上が来馬と太一の面倒を見なくて良くなるなら、鈴鳴はもっと上にあがって来るぞ」と語っていく。
三上が「今回は敗れた2チームですが、戦闘でチームが分断されたことで、逆に進化の兆しを見ることができたと言えそうですね」「そして、4得点で見事勝利した玉狛第二」「夜の部の試合の結果しだいではありますが、上位グループ入りの可能性が高いと見ていいでしょう」「A級予備軍と言われるB級上位チームにどう挑むか、次の試合にも期待がかかりますね」「以上をもってB級ランク戦ラウンド3昼の部を終了します」と締めていく。
人が撃てない
太刀川隊シューターの出水が「いやー、なかなか面白かった」「太刀川さんも割とちゃんとしてたし」「メガネくんは戦い方がいい感じにやらしーな」「さすが一回死にかけただけのことはある」「玉狛のスナイパーの子やばいでしょ?ブラックトリガーレベルっすよ」と言うと、B級1位二宮隊隊長No.1シューターかつソロ総合2位の二宮が「白い髪の奴はともかく、大砲とメガネは別に問題にならないな」「東岸で玉狛が生き残れたのは実力じゃない、ただの運だ」「太刀川の野郎、ぬるい解説しやがって」と言い放つ。

出水が「ただの運ですか?」「でも、実際メガネくんは狙いどおりに生存点取ってますよ?」と言うが、二宮は「それこそ太刀川の言う「結果論」だろが」「那須の気まぐれ次第でメガネはもっと早く死んでたぞ」「作戦が渋かろうが砲撃が派手だろうが、大砲とメガネは実際の所一人も落とせてない」「たまたま来馬のおこぼれをもらっただけだ」「どうせ今までの試合も白い髪の奴だけで点取ってきたんだろ?」と返していく。二宮が「あのメガネは戦術をかじっただけの雑魚だ」「戦術と戦闘どっちもいける奴には勝てない」「出水、おまえやたら玉狛を評価してるが玉狛第二が太刀川隊に勝てると思うか?」と聞くと、泉は「まさか、さすがにそれはないです」と答えていく。出水が「でも、雨取ちゃんの火力は侮れないと思うけどな〜」「その気になれば狙撃以外もできるわけだし」「以前にアステロイド撃つとこ見たんすけど、ギャグみたいな威力でしたよ」と言うが、二宮は「いくら威力があってもやれることは土木工事だけだ」「今日の試合を見りゃわかる、はっきりとな」「あのちび大砲は、人が撃てない」と言い放つ。

三雲は「今日の試合の最後、あれだけ有利な展開だったのに那須先輩を倒し切れなかった」「結局ぼくは、自分の力では1点も」と考えていると、次の対戦相手を告げるメールが届く。

三雲は「いきなりトップチームか」「遅かれ早かれいつかは必ずつぶかる」「A級になるには勝たなくちゃいけない相手だ」と感じていた。
