終末のワルキューレ13話のネタバレを掲載しています。13話では、二連敗で絶望しているブリュンヒルデの元に、次の神側の代表選手がポセイドンだと伝えられる。最強の神が相手とわかり選出選手に悩むブリュンヒルデだったが、佐々木小次郎が現れ代表に決まっていく。終末のワルキューレ13話の内容を知りたい方はご覧ください。
終末のワルキューレ13話のネタバレ
二連敗
二連敗。この絶望的とも思える状況下。うなだれている人類は皆無。アダムは消滅してなお、人類に大きな遺産を残した。人も神に抗いうる。そのかつてない自信を。
ゲルが「ヒルデお姉さま、どういうことっスか！？」とやって来ると、後ろから「ゲル、落ち着きなさい」とワルキューレ次女のフリストが声をかける。
ゲルが「フリストお姉さまも見てましたよね？」「さっきの闘いメリケンサックは無傷だったんスよ？」「なのになんで、レイヴお姉さまが消滅しなきゃいけないんスか？」と言うと、フリストは「ゲル、ヴェルンドとは人間とワルキューレが文字通り「一心同体」となる技」「ただ武器に姿を変えるものではなく、それはすなわち一蓮托生」「共に闘いそして、生死も共にあるのです」と伝え、ゲルはレギンレイヴとの思い出を思い出し涙を流していく。
フリストが「泣くのではありません」「レイヴも覚悟の上、これはそういう闘いなのです」とゲルを抱き締めると、ゲルは「でも、ボクお別れも言えなかった」「何もしてあげられなかった」と言い、フリストは怒りのあまりゲルをものすごい強さで抱き締めていき「神が、仇は私が必ず取ってやる」と言い放つ。
ゲルは「そ、そうだったっス」「フリストお姉さまはひとつの体にふたつの名が同居する唯一のワルキューレ」と感じていた。フリスト、その名が意味するのは震える者、そして轟かす者。
二人がそんなやり取りをしていると、ものすごい勢いで飯をほうばるブリュンヒルデがいた。
ブリュンヒルデが食べていたのは塩化アンモニウムとリコリスを原料とする「世界一マズい」北欧生まれのお菓子「サルミアッキ」であり、ゲルは「出た、特製サルミアッキパイのやけ喰い」「ヒルデお姉さまがめっちゃ動揺した時の癖っス」と感じていた。
ブリュンヒルデが「もし次負ければ三連敗」「何としても何としても次は取らねばなりません」と考えていると、ブリュンヒルデの元に連絡が入り、それを見るやいなや食事を吹っ飛ばししパソコンを叩き始める。
第三回戦神側の出場者がポセイドンと明らかになる。フリストが「神側は一気に畳み掛けてきましたね」と言うと、ゲルは「え、ちょ、ポセイドン様って」「まだ3戦目でなんでこんなに大将クラスばかり続くんスか」「どうするんスか、お姉さま」「ポセイドン様ったらあの戦闘変態のお兄ちゃんスよ」「めっちゃ強いんじゃないスか！？」「よりによってねぇ、お姉さま大丈夫なんスか？」「神側はもうコレ前半7戦7勝でさっさと終わらせる気じゃないスか？」「お姉さまってばッ」と急かすと、ブリュンヒルデは「そのおくちにしばし、おチャックして頂けますこと？」「でないと、先にあなたの首をちょん切ってしまいそうです」と返していく。
今刻が小次郎の全盛期なり
ブリュンヒルデが「それにしても、いきなり崖っぷちですか」「誰です、いったい誰なら」「あの海のゼウスと呼ばれるポセイドンに対抗しうるというのです！？」と代表選手に悩んでいると、後ろから何者かが現れる。
「吾が征こう」と現れたのは佐々木小次郎だった。
ゲルが「吾ってあなたが、佐々木小次郎さんっスか？」「「レコード」と全然違うんスけど」「ちょっと枯れて、というかだいぶおじいさんス」「どういうことスか、ラグナロク に召喚される魂って亡くなった歳に関係なく闘士が最も強い全盛期の姿だと思ってたっス」と言うと、ブリュンヒルデが「そ、その通りです」「なのにその姿は！？」と言うと、小次郎はテーブルから落ちた瓶をこぼすことなく静かに鞘ですくっていく。
小次郎がそのまま牛の乳とパイを食していくと、ブリュンヒルデは「確かにイメージとは違う」「しかし、中身ごと落下するポットを一滴もこぼすさずすくいあげた今の動きは、疑いようのない達人の技」「彼は間違いなく本物の」と感じていた。
小次郎は「天に召されてから四百数十年余」「吾はたゆまず己が剣を磨き続けてきた」「岩流の進化、未だ止まず」「すなわち、今刻が小次郎の全盛期なり」と言い放つ。
