ヒロアカ59話のネタバレを掲載しています。59話では、オールマイトの口からワン・フォー・オールの起源が明かされる。そして、ヴィラン連合のブレーンを務めるオール・フォー・ワンの姿が明らかになる。ヒロアカ59話の内容を知りたい方はご覧ください。
ヒロアカ59話のネタバレ
ワン・フォー・オールのオリジン
オールマイトに呼び出されたデクは「改まった言い方、何だろう何か怖いな」と感じていた。

授業が終わりみんなが着替えていると、峰田が「おい緑谷、やべェ事が発覚した、こっちゃ来い」「見ろよこの穴、ショーシャンク」「恐らく諸先輩方が頑張ったんだろう」「隣はそうさ、わかるだろう!?女子更衣室」と興奮しまくっていた。

飯田が「峰田くんやめたまえ、ノゾキは立派なハンザイ行為だ」と注意するが、峰田は「オイラのリトルミネタはもう立派なバンザイ行為なんだよォォ」「八百万のヤオヨロッパイ、芦戸の腰つき、葉隠の浮かぶ下着、麗日のうららかボディに蛙吹の意外おっぱァアアア」と穴を覗いていくが、耳郎のイヤホンジャックによって目潰しされる。

デクが仮眠室に入ると、オールマイトは「掛けたまえ」とただならぬ雰囲気で言う。

オールマイトが「色々大変だったな」「近くにいてやれずすまなかった」と謝ると、デクは「そんなオールマイトが謝ることでは」「それよりあの、ワン・フォー・オールの話って」と返し、オールマイトは「君、ヒーロー殺しに血を舐められたと聞いたよ」と話を切り出していく。デクが「あ、はい、血を取り入れて体の自由を奪う個性で」「それが何か」と答えると、オールマイトは「力を渡した時に言ったこと覚えてるかい?」と聞く。デクが「「食え」」と答えると、オールマイトは「違う、そこじゃない」「「DNAを取り込められるなら何でも良い」と言ったはずだ」と伝える。
デクが「え、じゃあまさか、ヒーロ殺しにワン・フォー・オールが!?」と驚くが、オールマイトは「いや、ないよ」「君ならそれを憂慮してるかと思ったが、そう、忘れてたのね」「ワン・フォー・オールは持ち主が渡したいと思った相手にしか譲渡されないんだ」「無理矢理奪われることはない、無理矢理渡すことは出来るがね」「特別な個性なのさ、そう、その成り立ちもね」「ワン・フォー・オールは元々ある一つの個性から派生したものだ」「オール・フォー・ワン、他者から個性を「奪い」己がものとし、そしてソレを他者に「与える」ことのできる個性だ」と説明していく。
デクが「オール、皆は一人の為?」と聞くと、オールマイトは「これは超常黎明期、社会がまだ変化に対応しきれてない頃の話になる」「かつて突如として人間という規格が崩れ去った」「たったそれだけで法は意味を失い、文明が歩みを止めた、まさに「荒廃」」と話し始める。デクが「「超常が起きなければ今頃人類は恒星間旅行を楽しんでただろう」、昔の偉い人も言ってます」と言うと、オールマイトは「そう、そんな混沌の時代にあって一早く人々をまとめ上げた人物がいた」「君も聞いたことはあるハズだ」「彼は人々から個性を奪い、圧倒的な力によってその勢力を拡げていった」「計画的に人を動かし思うままに悪行を積んでいった彼は、瞬く間に悪の支配者として日本に君臨した」と話す。デクが「ネットとかでは噂話をよく見ますけど」「創作じゃないんですか?教科書にも載ってないですし」と返すと、オールマイトは「ヤクザの所業を教科書には載せんだろうよ、力を持っていると人は使える場を求めるから」と言う。
デクが「その話がワン・フォー・オールにどうつながってくるんですか?」と聞くと、オールマイトは「オール・フォー・ワンは「与える」個性でもあると言ったろ」「彼は与えることで信頼、あるいは屈服させていったんだ」「ただ、与えられた人の中にはその負荷に耐えられず物言わぬ人形のようになってしまう者も多かったそうだ」「ちょうど脳無のように、ね」と告げていく。

オールマイトは「一方、与えられたことで個性が変異し混ざり合うというケースもあったそうだ」「彼には無個性の弟がいた」「弟は体も小さくひ弱だったが正義感の強い男だった」「兄の所業に心を痛め、抗い続ける男だった」「そんな弟に彼は力をストックするという個性を無理矢理与えた」「それが優しさ故かはたまた屈服させる為かは今となってはわからない」「無個性だと思われていた彼にも一応は宿っていたのさ」「自身も周りも気付きようのない、個性を「与える」だけという意味のない個性が」「力をストックする個性と与える個性が混ざりあった、これがワン・フォー・オールのオリジンさ」と言う。

デクが「ちょ、待っ、その、成り立ちはよくわかったんですけど」「そんな大昔の悪人の話し、何で今それが」と聞くと、オールマイトは「個性を奪える人間だぜ?」「何でもアリさ、成長を止める個性、そういう類を奪い取ったんだろう」「半永久的に生き続けるであろう悪の象徴」「覆しようのない戦略差と当時の社会情勢」「敗北を喫した弟は後世に託すことにしたんだ」「今は敵わずとも少しずつその力を培って、いつか奴を止めうる力となってくれ、と」「そして、私の代で遂に奴を討ち取った」「ハズだったのだが、奴は生き延びヴィラン連合のブレーンとして再び動き出している」「ワン・フォー・オールは言わば、オール・フォー・ワンを倒す為受け継がれた力」「君はいつか奴と、巨悪と対決しなければならない、かもしれん」と伝えていく。

デクが「頑張ります」「オールマイトの頼み、何が何でも応えます」「あなたがいてくれれば僕は何でも出来る、出来そうな感じですから」と意気込むと、オールマイトは「言うんだ、オールマイトよ」「言わねば」「違うんだよ、緑谷少年」「私は、多分その頃にはもう、君のそばにいられないんだよ」と考えながらも言えずに「ありがとう」とだけ返していく。
仮初の平和
相澤が「えー、そろそろ夏休みも近いが、もちろん君らが30日間一ヶ月休める道理はない」「夏休み、林間合宿やるぞ」と伝え、生徒たちは「知ってたよー、やったー」と喜んでいく。

相澤が「ただし、その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は学校で補習地獄だ」と言うと、「みんな頑張ろーぜ」と切島が必死に伝えていく。

デクは「凄い話だったけど日常はこうして続いてくわけで、結局僕がやるべき事は変わらないのだ」と振り返りながら「そういえば「私」については何も言ってなかったな」と考えていた。
先生が「ヒーロー殺し、捕まるとは思わなかったが概ね想定通りだ」「暴れたい奴、共感した奴、様々な人間が衝動を解放する場としてヴィラン連合を求める」「死柄木弔はそんな奴らを統括しなければならない立場となる」と言うと、ドクターが「出来るかね、あの子どもに」「ワシは先生が前に出た方が事が進むと思うが」と言う。先生が「ハハ、では早く体を治してくれよドクター」と返すと、ドクターは「超再生を手に入れるのがあと5年早ければなぁ」「傷が癒えてからでは意味のない期待外れの個性だった」と言い、先生は「いいのさ、彼には苦労してもらう、次の僕となる為に」「あの子はそう成り得る歪みを生まれ持った男だよ」「今のうちに謳歌するといいさオールマイト、仮初の平和をね」と言い放つ。

