ヒロアカ57話のネタバレを掲載しています。57話では、ステインの影響が世の中に広まっていく。その熱にあてられた凶悪なヴィランたちがヴィラン連合の元に集まっていく!?ヒロアカ57話の内容を知りたい方はご覧ください。
ヒロアカ57話のネタバレ
ハンドクラッシャー
時は少し遡り。「別件での取材中でしたがご覧下さい」「突如上がった破壊音と黒煙」「事故によるものかヴィランの暴動かまだ全く情報が入っておりません」と保須での事件が報道されていた。

事件後、ステインが大々的に取り上げられていた。

それを見た死柄木は「どこもかしこも脳無は二の次かよ」「忘れるどころか俺らの方がおまけ扱いか」とむしゃくしゃしていた。

ジーニストが「昨晩発生した西東京・保須市での事件、気になるところだろう」「ああ、私も大いに気になっている」「人は大きな事件に目を奪われる」「しかし、こういう時こそヒーローは冷静でいなければならない」「ケイオスは時に人を惑わし根底に眠る暴虐性を引きずり出そうとしてくる」「というわけで今日もピッチリ平常運行」「タイトなジーンズで心身共に引き締めよう」と爆豪の髪を整えていき、爆豪は「来る場所間違えた」と感じていた。

切島が「あ、返信きたあ」「やっぱSOSだったんだなー、あの位置情報は」「通報しといて良かった」と言うと、鉄哲は「おい、フォースカインドさんに殴られるぞ、早く行こうぜ」と伝えていく。

八百万は自分が出演したCMを見ながら「ヒーロー、私たちはヒーロー」とつぶやいていた。

お茶子が電話で「大丈夫ならよかったよー、デクくんも飯田くんも」「アドレスだけ来たとき何かすごくドキドキしちゃったよ」「うん、安静にね」「また色々聞かせてね」「じゃあまた学校でね、大変な時にゴメンね」「じゃ」と話すと、電話相手のデクは「女子との通話ってすごい」と興奮していた。

デクが病室に戻ると轟が「飯田、今診察終わったとこなんだが」と話を切り出し、飯田は「左手、後遺症が残るそうだ」「両腕ボロボロにされたが特に左のダメージが大きかったらしくてな、腕神経叢という箇所をやられたようだ」「とは言っても、手指の動かし辛さと多少のしびれくらいなものらしく、手術で神経移植すれば治る可能性もあるらしい」「ヒーロー殺しを見つけた時何も考えられなくなった」「マニュアルさんにまず伝えるべきだった」「奴は憎いが奴の言葉は事実だった」「だから、俺が本当のヒーローになれるまで、この左手は残そうと思う」と伝えていく。

デクが「あの時もっと強く言っておけば、いやよそう」「飯田くんはもう飲み込んだんだ」「僕が謝るのは失礼だ」「戒めをこの手に」と考えながら「僕も同じだ」「一緒に強く、なろうね」と伝えていく。

その光景を見た轟が「なんかわりィ」「俺が関わると手がダメになるみてぇな感じに、なってる」と謎の責任を感じて謝り、飯田は「あっはははは、何を言っているんだ」と笑い、デクも「轟くんも冗談行ったりするんだね」と言う。
バラバラだった悪意
グラントリノが「緑谷出久、まったく」「おかげで減給と半年間の教育権剥奪だ」「まァ、けっこうな情状酌量あってのこの結果だがな」「とりあえず体が動いちまうようなとこはお前そっくりだよ、俊典」と電話で伝え、オールマイトは「申し訳ございません、私の教育が至らぬばかりで、いやはや」と焦りまくりながら返していく。

グラントリノが「まァ教育権なんざ今更どうでもいい」「先代、志村との約束、お前を育てる為だけに取った資格だからな」と言うと、オールマイトは「その節は本当にお世話になりました」「あなたの教えがあって今の私があるというものです」と返す。グラントリノが「その割には忘れとったろ」とツッコムと、オールマイトは「いっいえいえ、決してそのような事は」「むしろ記憶を封印していたといいますか」と返す。
グラントリノが「まァ、今回電話したのは外でもない、ヒーロー殺しの件だ」「実際に相見えた時間は数分もないがそれでも戦慄させられた」と話を切り出すと、オールマイトは「グラントリノともあろう者を戦慄させるとは」「しかし、むお縄になったのに何が」と尋ねる。グラントリノが「俺が気圧されたのは恐らく強い思想、あるいは強迫観念から来る威圧感だ」「誉めそやす訳じゃねぇが、俊典お前が持つ平和の象徴観念と同質のソレだよ」「安い話「カリスマ」っつー奴だ」「今後取調べが進めば、奴の思想・主張がネットニュース・テレビ・雑誌、あらゆるメディアで垂れ流される」「今の時代、善くも悪くも抑圧された時代だ、必ず感化される人間は現れる」と話していくと、オールマイトが「個々で現れたところで今回のようにヒーローが」と言うが、グラントリノは「そこでヴィラン連合だ」「つながりが示唆された、この時点の連合は「雄英を襲って返り討ちにされたチーマーの集まり」からそういう思想ある集団だったと認知される」「つまり、受け皿は整えられていた」「個々の悪意は小さくとも、一つの意志の下集まる事で何倍にも何十倍にも膨れ上がる」「ハナからこの流れを想定していたとしたら敵の大将はよくやるぜ」「着実に外堀を埋めて己の思惑通りに状況を動かそうというやり方」と話していく。オールマイトが「やな予感はしていましたが」と察すると、グラントリノは「ああ」「おれの盟友でありお前の師、先代ワン・フォー・オール所有者志村を殺し、お前の腹に穴をあけた男、オール・フォー・ワンが再び動き始めたとみていい」と告げていく。

オールマイトが「あの怪我でよもや生きていたとは」「信じたくない事実です」と返すと、グラントリノは「お前のことを健気に憧れているあの子にも折を見てしっかり話しといた方がいいぞ」「お前とワン・フォー・オールにまつわる全てを」と伝えていく。
保須事件から二日後、ヒーロー殺しの素性はあらゆる角度から暴かれ始めた。
チンピラが「近頃は法を犯してまで〜って奴も減ってなァ」「仲間も売れねえっつって嘆いてるばっかよ、困ったもんだ」と言うと、もう一人のチンピラが「ライセンスなしでサポートアイテムやらコスチューム開発・売買は罪重いからねェ」「それに加え最近じゃ正規のサポート会社がヒーローの資格ねえ奴に横流ししてるっつう噂まであるしなァ」と告げる。チンピラが「オールマイト以前が懐かしいよ、あん時ゃ俺も若かったし、衝動が国全体に充満してた」「引退時かねェ」と言うと、もう一人のチンピラが「そこだよ聞きな、ここだけの話だ、面白い儲け話がある」「あんたら組合の品質を心底評価してるからこそ話すんだぜ」「この動画見たか?今最もアツイヒーロー殺しの動画が」と話していく。

ヒーロー殺しステイン、本名・赤黒血染。オールマイトのデビューに感銘を受けヒーローを志す。私立のヒーロー科高校に進学するも「教育体制から見えるヒーロー観の根本的腐敗」に失望。1年の夏に中退。10代終盤まで「英雄回帰」を訴え、街頭演説を行うも「言葉に力はない」と諦念。以降の10年間は「義務達成」の為、独学で殺人術を研究、鍛錬。この間に両親は他界。
氏の主張「英雄回帰」。ヒーローとは見返りを求めてはならない、自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない。現代のヒーローは英雄を騙るニセモノ。粛清を繰り返すことで世間にその事を気付かせる。

チンピラは「前科無数の極悪人から逃走中の重罪人まで多くの「ネームド」が、ああもちろんこの俺もさ」「バラバラだった悪意が今、一つの熱にあてられた」「彼が所属したっつう組織、ヴィラン連合に向け動き始めてる」と語っていく。

