国民的RPGであるFF。PS4にてFF15が発売されました。今回はFF15のレビューをまとめています。FF15は批判的意見もけっこう目立ちますが、面白い点もたくさんあります。FF15の面白い点、イマイチな点をリアルにまとめてみたので、FF15を買おうかどうか迷っている方は是非ご参考ください。
FF15をリアルに評価
面白い点
シームレスでプレイできる
FF15はオープンワールドチックな仕様となっており、プレイ中に細かいロードを挟むことがありません。章の変わり目やファストトラベルを行った際はさすがにロードが挟まれるが、イベントシーンやバトルはもちろん、ダンジョンに入る際もロードが挟まることなくシームレスにプレイできる。今までのFFシリーズでシームレスにプレイできる作品はなかったので、この点は今までのFFに比べて進化を感じられるポイントとなってくる。
アクションバトルがスタイリッシュで楽しい
FF15のバトルはアクション形式。従来のFFシリーズと言えばコマンド形式でしたが、本作はアクション形式で今までのFFとはまったく違ったバトルを体感できます。アクションバトルと言っても複雑な操作を要求されることは少なく、ストレス無くスタイリッシュなバトルを楽しめます。武器ごとにアクションも異なり、コンボ中にも武器を切り替えながら戦うことができるので、戦闘はかなり楽しい作品だと思いましたね。
グラフィックは最高品質
FFシリーズと言えば常に最高品質のグラフィックを届けてくれるのが売りですが、本作もグラフィックは最高品質。フィールドやムービーのグラフィックが綺麗なのはもちろんですが、特に評価が高いのが料理のグラフィック。キャンプで作られる料理のグラフィックはイカレているほどリアルに再現されており、おにぎりに費やされた容量はなんとリヴァイアサンと同程度らしい。
巨大モンスターとのバトルの迫力が凄い
巨大モンスターとのバトルの迫力は物凄く、ここは「さすがFF」と思わされます。特に、ラウムやリヴァイアサンといった召喚獣との戦いはまるで映画。超美麗なグラフィックを製作できるFF作品ならではのど迫力バトルを体感できます。
サブクエストが豊富
FF15は主人公たちが旅をしながら世界を探索したり、寄り道をしながら勧めるようなゲームデザインとなっているが、サブクエストは豊富に用意されており寄り道要素は多い。ただ、サブクエストの量は豊富だが、ほとんどが特定の敵を倒すだけだったり、特定のアイテムを集めるだけのいわゆるお遣い型のクエストばかりで面白みには欠けるのが残念。
歴代FFのBGMを聴ける
FFシリーズは良BGMが多く、特定のBGMのファンの人間も多いだろう。
車での移動中に過去の人気BGMを流せるのはなかなか熱い。収録曲も300曲以上に及ぶ。
ミニゲームの釣りが面白い
FF15にはミニゲームの釣りが用意されており、この釣りのクオリティが高く、かなり面白い。ドイツの釣り専門雑誌から取材を受けたり、この釣りを抜粋して作られたPS VR専用のゲームも発売された。FF8のカードゲーム、FF10のブリッツボールのように、釣り自体がやりこみ要素の一つとして成り立っているので、FF15をプレイするのであれば是非この釣りはプレイしてみてほしい。
イマイチな点
説明不足・描写不足が多い
FF15は批判の声も大きい作品ですが、その最大の要因がゲーム中における説明不足・描写不足が目立つ点。これはFF15がマルチメディア展開をしてしまったことが大きな要因となっている。FF15は実はそれ一本で完結しているわけではなく、映画のキングスグレイヴ、アニメのブラザーフッドといった派生作品、これらすべてを体験していないと物語を完全に理解することができない。ただ、当然これらすべてを体験している人は少なく、FF15のみをプレイしているユーザー的には説明不足・描写不足に感じられてしまい、結果としてFF15のストーリーが酷評されている。
ストーリー自体は短い
FF15は探索やサブクエストなどの寄り道をしながらメインストーリーを進めていくゲームデザインとなっていますが、メインストーリーだけを進めていくとストーリー自体は短い。そのため、寄り道をせずにメインストーリーだけを進めていったユーザーからは「ボリュームが少ない」と思われてしまうかもしれない。
オープンワールド形式だが自由度が少ない
本作はオープンワールド形式が採用されているが、残念ながら他ゲームのオープンワールドほどの自由度はない。机や高い柵などの障害物を飛び越えることができなかったり、一見よじ登れそうな段差も見えない壁に阻まれることが多い。町も少なく歩き回れる場所も広くない。フィールドもまるでアメリカの田舎道のような雰囲気で、はっきり言ってただのスカスカのマップでしかない。オープンワールドと言えば広大なフィールドを探索する楽しみがあるはずなのに、それが一切湧かないというのは果たしてオープンワールドって言っていいのか疑問なところ。また、ストーリー中盤以降は一本道となりオープンワールド要素はなくなります。
回復アイテムが強すぎる
本作は回復アイテムが性能が少々異常すぎる。選択中は時間が止まり、回復アイテムの使用中は完全に無敵となる。通常のポーションですらHP50%以上回復とかなり甘やかされている。全快アイテムも容易に頻繁に入手できてしまうので、回復アイテムに頼ればゴリ押しで勝ててしまう。また、HPが無くなっても復活アイテムを使う猶予があるので、ゲームオーバーになることがほとんどない。結果、ゲーム難易度はかなり簡単になってしまっている。
ファストトラベルが不便
FF15では一度行った拠点やパーキングエリアにファストトラベル(いわゆるルーラ)で移動することができるのですが、これがかなり不便。ファストトラベルを使うには車に乗らないといけません。移動の手間を省きたいからファストトラベルを使うのに、そのためにはわざわざ車まで移動しないといけないという不便さ。ファストトラベルの度にロードを挟み、場所によっては1分もロードしていることもあるので、さすがに使いにくすぎます。
プレイヤーの心を折るチャプターが存在する
FF15にはプレイヤーの心を折るチャプターが存在します。それがチャプター13。武器使用不可・特殊な魔法しか使えないという縛りプレイの中、1人で攻略していくダンジョンが用意されているのですが、このダンジョンが長すぎる。こういう強制縛りプレイをさせられるダンジョンはよくある話ですが、FF15の場合長すぎるんですよね。この手のダンジョンは短くていいって。しかも「バイオハザード」と言われるほど謎にホラー要素が多く、FFの作風に合わないデザインとなっており、ここで心を折られてしまうプレイヤーも少なくない気がします。