進撃の巨人

【進撃の巨人】99話のネタバレ【ヴィリーから歴史の真実が明かされる】

進撃の巨人99話のネタバレを掲載しています。99話では、エレンとライナーが4年振りに邂逅し、ヴィリーの演説も始まっていく。ヴィリーの口からエルディアを巡る歴史の真実が語られ、今の脅威がエレン・イェーガーであることが世界に向けて明かされる。進撃の巨人99話の内容を知りたい方はご覧ください。

進撃の巨人99話のネタバレ

「仕方なかった」ってやつだ

ベルトルトがライナーに「ずっと同じ夢を見るんだ」「開拓地で首を吊ったおじさんの夢だ」「何で首をくくる前に僕達にあんな話したんだろうって」と言うと、ライナーは「そんなのわかるわけないだろ」と返す。アニが「誰かに許してほしかったんでしょ」「マルセルを置いて逃げた私達に、何か言えるわけないのにね」と言うと、ベルトルトは「僕はなぜかこう思うんだ」「あのおじさんは誰かに、裁いてほしかったんじゃないかな」と告げる。

微妙な空気が流れファルコが「え〜と、あれ?」「お二人は古い友人だと聞いたんですが」「きっと驚くだろうって」「ですよね?クルーガーさん」と言うと、エレンが「あぁ、ありがとうファルコ」「引き合わせてくれて」「お互い積もる話が多くてな」「何から話せばいいかわからないんだ」と返す。ライナーが「ありえない」と言うと、エレンは「座れよライナー、ここはいい席だ」「ここからでもステージの喧騒がよく聞こえる」「ここの上の建物は普通の住居だ」「ステージの裏側だが」「多くの住民が幕が上がるのを楽しみにして窓から顔を覗かせている」「ここのすぐ上でな」と伝える。

エレンが「ライナー、座れよ」と言うと、ライナーは動揺しながら椅子に腰掛ける。ファルコが「では、僕は先に戻ってますね」と言うが、エレンは「いいやファルコ、お前もここで話を聞くんだ」と止める。

祭事が始まる時間が近づいていた。

そこに、アズマビト家の女性が顔を出す。

ヴィリーが「無様な顔でしょう?」「すっかりアガってしまいました」と言うと、女性は「あなた方は勇敢です」「我々の一族はよく知ってますもの」と返す。女性が「無事にお役目を果たすことを祈っていますよ」と言うと、ヴィリーは「痛み入りますキヨミ様」と握手をしていく。

カリナがアニの父親と会う。

アニの父親が「そういや寝たきりだったフーバーさん、逝っちまったんだって?」と言うと、カリナは「えぇ、最期までマーレの手厚い支援を受けて安らかに」と返す。カリナが「息子がすべてをマーレに捧げたことが誇りだといつもおっしゃっていました」「きっと娘さんも立派に」と言うが、アニの父親は「死んでねぇよ」「アニは生きてる」「帰ってくると約束したんだ」と返していく。

マーレ軍元帥をはじめ、マーレ軍の中枢や各国の大使、タイバー家と親交の深い名家、全世界の主要な新聞社がこの祭事に集まっていた。

祭事が始まると、一人の兵士が「マーレの戦士よ、マガト隊長がお呼びだ」と声をかけてくる。

ライナーが「エレン、どうやってここに来た?」と聞くと、エレンは「お前が最初に聞きたいことはそんなことか?」と返す。ライナーが「何しにここに来た?」と聞くと、エレンは「お前と同じだよ」と返す。ライナーが「な、な」と動揺すると、エレンは「「何で?」ってか?」「わからないか?」「お前と同じだよ、「仕方なかった」ってやつだ」と返していく。

祭事が始まったため、エレンは「おっと、幕が上がったようだ」「聞こうぜ」と言う。



平和への反逆者

ヴィリーが「昔話をしましょう」「今から約100年前、エルディア帝国は巨人の力で世界を支配していました」と話を始めていく。

ヴィリーは「始祖ユミルの出現から今日に至るまでに一体どれほどの命が巨人に奪われたことでしょう」「最新の研究によっては現世の人類が三度絶滅しても足りないほどの人の数とされています」「巨人によって途方も無い数の民族や文化、その歴史が奪われてきたのです」「その殺戮こそが人類史であり、エルディア帝国の歩んだ歴史でした」「そして、敵のいなくなかったエルディア帝国は同族同士で殺し合うようになりました」「「巨人大戦」の始まりです」「八つの巨人を持つ家が結託や裏切りを絶えず繰り返し、血を流し合ったのです」「この状況に勝機を見出したマーレ人がいました」「彼こそが英雄へーロス」「彼の巧みな情報操作により、エルディア帝国は次々と同士討ちに倒れていきました」「そして、彼はタイバー家と手を組み、勝つことは不可能とされたフリッツ王さえも島に退かせることに成功したのです」「しかし、パラディ島に退いた王は未だ力を持ったまま世界を踏み潰せるだけの力を持つ幾千万もの巨人があの島に控えています」「今現在、我々の世界がまだ踏み潰されずに存在しているのは偶然である、巨人学会はそうとしか説明できません」「我が祖国マーレはその脅威を排除すべく4体の巨人を島に送り込みましたが、返り討ちに終わり戻って来られたのは「鎧の巨人」のみ」「この4年間で島に送り続けた調査船は32隻」「そのすべてが消息を絶っています」「つまり、暗黒の人類史たるエルディア帝国は、未だ健在なのです」と話していく。

エレンは「聞いたかライナー」「あれが壁を破壊した理由だろ?」「お前達は世界を救おうとした、そうなんだろ?」「何も知らねぇ子供が4人、あの島に放り出された」「まだ何も知らなかった」とライナーに言う。

マガトは遠くで何か異常がないか監視していた。

マーレの戦士を連れる兵士が「イェーガーはそのまま正門に行け」「二人はこっちだ」と伝えていく。

ピークが「あなたをどこかで見たことがある気がする」「どこの所属?」と聞くと、兵士は「ずっと西のラクア基地だが、今だけ召集を受け警備に参加している」「そして、エルディア人の無駄話に付き合う気は無い」と返す。パンツァー隊が通りかかると、ピークは突如一人を抱きしめていく。

兵士がポルコとピークを部屋の中に連れていくと、部屋の仕掛けを作動させ二人を下に落としていく。

ファルコは「何なんだこれは?」「何でブラウン副長があんなに怯えて」「クルーガーさんは何者なんだ?」「古い友人じゃないのか?」「古い?」「古いって何年前の」「4年以前なら副長と知り合ったのはパラディ島の5年間」「いや、そんなわけが、だってそんなこと」「まさか」と考えていた。

ヴィリーが「では本日の本題に入りましょう」「ここまで語った話は誰もが知る真実ですが、事実とは少々異なります」「これは我々タイバー家が「戦鎚の巨人」と共に受け継いできた記憶」「その事実を今回公の場で初めて公表させていただきます」「それは100年前、「巨人大戦」の顛末についてです」「「巨人大戦」を負わされたのは、へーロスでもタイバー家でもありませんでした」「「巨人大戦」を集結させ世界を救ったのはフリッツ王なのです」「正しくは145代目の王カール・フリッツ」「彼は「始祖の巨人」を継承する以前からエルディア帝国の残虐な歴史を嘆き、同族同士の醜い争いに疲れ果て、何より虐げられ続けたマーレに心を痛めておられたのです」「彼は「始祖の巨人」を継承すると同時にタイバー家と結託し、エルディア帝国の歴史に自ら終止符を打つべくその身を捧げました」「フリッツ王はタイバー家と画策し、マーレ人を英雄と称し活躍させました、彼こそがへーロス」「我々の計画通りエルディアが同士討ちに倒れると、自らとできる限りのエルディア国民を島に移し、壁の門を閉ざしました」「その際、安息を脅かせば幾千の巨人で報復すると云い残しましたが、これは真意ではありません」「カール・フリッツは自らの思想を自分の死後の継承者に引き継がせるために「不戦の契り」を生み出しました」「すべての巨人を操る絶対的な力「始祖の巨人」を行使できるのは王家の血筋のみ」「「不戦の契り」は、その王家の血筋の継承者にのみ効力を発揮します」「これによりカール・フリッツの思想は次世代の「壁の王」に受け継がれ、今日まで島から巨人が攻めてくることは無かったのです」「つまり、世界を守っていたのは忌むべき「壁の王」であるカール・フリッツの平和を願う心なのです」「そう、彼の目的は平和です」「そして、虐げられ続けたマーレの解放」「後にマーレが力をつけ王家の命や「始祖の巨人」を奪おうとするなら、もしマーレがエルディア人の殲滅を願うのであればそれを受け入れる」「それほどまでにエルディア人の犯した罪は重く、決して罪を償うことはできない」「そもそもエルディア人、巨人は存在してはいけなかった」「我々は間違いを正すことを受け入れる」「ただし、いずれ報復を受けるまでの間、壁の中の世界に争いの無い束の間の楽園を享受したい」「どうかそれだけは許してほしい、王は最後にそう言い残しました」と語ると、聴衆が「どういうことだ?」「これが事実ならマーレやタイバー家が世界を救ったって大義はすべてフリッツ王のお膳立てだったってことだぞ」「なぜそんな話を今になってタイバー家が自ら明るみに?」「本当に「壁の王」が世界を侵略することは無いと言うのなら、今まで信じられてたパラディ島脅威論とは何だったのか?」と騒ぎ立てる。が、ヴィリーは「しかし、近年パラディ島内で反乱が起き、フリッツ王の平和思想は淘汰され、「始祖の巨人」はある者に奪われました」「世界に再び危機が迫っています」「フリッツ王の平和な世界に歯向かう者が現れたのです」「平和への反逆者、その名はエレン・イェーガー」と語っていく。

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