進撃の巨人96話のネタバレを掲載しています。96話では、マルセルを失ったにも関わらずライナーの説得で始祖奪還計画が進められていく。壁内に侵入したライナーたちの次なる作戦は、兵士となり始祖の巨人に近づくことだった。進撃の巨人96話の内容を知りたい方はご覧ください。
進撃の巨人96話のネタバレ
俺がマルセルになるから
ライナーは必死に一人で走り、一本の木までやって来る。

ライナーがベルトルトとアニがいないことに気づき、マルセルが巨人に捕食されたことを思い出す。

ライナーが「みんな食われたのか!?」「覚えてない、頭が真っ白に」「どうすれば、ここにいたらダメだ」「俺も食われる、今日ここで、死ぬんだ」と考えていると、アニに蹴り飛ばされる。

アニが「すぐに、マルセルを食った巨人を、押さえておけば」「「顎の巨人」を失わずに済んだのに」「あんた達が逃げて、私もわけがわからなくなって」「クソ野郎、もう、マルセルは帰らない」と言うと、ライナーが「だって、あんなところで巨人に遭うなんて」「壁に近付かないと巨人はいないって」と言うが、ベルトルトが「すべての巨人が仕組み通りに行動するわけじゃないって教わったじゃないか」と言う。アニが「もういい、帰ろう」「「顎」を探して帰る」「どこかで人の姿に戻ってるはずだ」「どの道マルセルの指揮が無きゃ「始祖奪還計画」なんて果たせっこない」「既に作戦は失敗してる」「ここだっていつ巨人が現れてもおかしくないんだから」と帰ろうとすると、ライナーはカリナの言葉を思い出し「待て」「ダメだ、帰れない」「作戦を続行する」と言う。

アニが「確かにあんたはこのままじゃ帰れない」「このままマーレに戻ればあんたはこの失態「鎧」を剥奪され、次の戦士に食われる」「私の知ったことじゃないけど」と言うと、ライナーは「俺だけだと言いきれるか?」と返す。ライナーは「「3人共逃げた」責任を俺だけが問われるのか?」「自分達だけは粛清されないと確信を持って言えるか?」「それに「顎」の回収も得策じゃない」「そいつに「顎の巨人」を使って逃げられたりしたらどうするんだ?」「あの走力じゃ、「車力の巨人」でもない限り俺らの巨人じゃ捕まえられっこないだろ!?」と説明する。ベルトルトが「そんなすぐに巨人の力が使えるもんか」と言うと、ライナーは「お前はすぐに「超大型」を使いこなしただろうが」「とにかく、下手に「顎」を追ってここで巨人の力を使い果たせば巨人に食われちまうし、このままマーレの停泊船に失態だけ持って帰っても俺達はおしまいなんだよ」「俺達が再び故郷に帰るためには何か成果を、「始祖」を獲得しなきゃもう帰れないんだよ」と返していく。

それを聞いたアニは「何でその冷静さの百分の一でも発揮してくれれば、さっきは「顎」もマルセルも失わずに済んだのに」「自分の身を守るためなら私達を脅すってわけ?」「あんたがマガトに弁明しな」「「すべて自分の責任です」って言え」「何が名誉マーレ人だ、選ばれし戦士だ」「マーレもエルディアも全部クソッたれだ」「全員嘘吐っきで、自分のことしか考えてないくせに」「私もそうだ、生きて帰んなきゃいけないんだよ」「お前さっき死ぬはずだったんだろ!?」「悪いと思ってんなら死ねよ、罪を被って死ね」とライナーを蹴り飛ばしていく。

ボコボコにされたライナーが立ち上がる。

そして、アニの背後から襲いかかり、「ライナーは死んだ」「マルセルが必要なら俺がマルセルになるから」「これが、俺達が故郷に帰る唯一の手段だ」「帰ろう、みんなで故郷に」と無理やり説得していく。

アニが女型の巨人となり、大量の無垢の巨人を率いながらライナーとベルトルトを運んでいく。

ライナーが「クソ、もう追いつかれる」「まだ壁は先なのか?」「作戦じゃ「顎」と交代で行くはずだった道のりを「女型」一人で進んでる」「もうアニはとっくに限界だ」「かといって「鎧」を消耗しても作戦は成功しない」と考えていると、ついに壁が見えてくる。ライナーは鎧に変身し、「予定より巨人が多い、急がないと」「ベルトルト、頼んだぞ」とベルトルトを壁の前に置く。

ライナーは「ウォール・マリアを破壊し、巨人侵入の混乱に乗じて住民に紛れ込む」「そして壁の王フリッツの出方を見て「始祖」への手掛かりを探る」「すべては壁を破壊できなきゃ始まらない」「頼む、ベルトルト」と考えていた。ベルトルトは超大型巨人に変身し、壁を蹴破っていく。

鎧の巨人はベルトルトに駆け寄るが、一体の巨人がベルトルトに近づいていく。が、巨人はベルトルトを無視して壁の中に入っていった。

ライナーはベルトルトを掴み壁を登り、ベルトルトとアニを壁の上に置いて壁内に降りていく。ライナーは「俺は戦士になりたかった」「母の願いを叶え父と3人で幸せに暮らせると思ったから」でも、そんなことを望む父はどこにもいなかった」「母は叶わないとわかっている夢を見続けていた」「俺は選ばれるはずのない戦士で、今日死ぬはずだった」「何で謝った、何で俺なんかを助けた」「嫌だ、まだ終わりたくない」「まだ何もわかってないんだ」と壁を突き破っていく。
人類を救うため
眠っていたアニが目覚める。

アニが「ここは?」と聞くと、ライナーが「ウォール・ローゼの中だ」と答え、「アニ、ベルトルト、ごめんな」「俺、本当の戦士になるから」と伝えていく。

男性がライナーたちに「俺の村はウォール・マリア南東の山奥にあった」「川沿いの栄えた町とは違って、壁が壊されてもすぐには連絡が来なかった」「なにせ、連絡より先に巨人が来たからな」「明け方だった」「やけに家畜が騒がしくて、耳慣れない地響きが次第に大きくなって、それが足音だと気付いて急いで窓を開けたら」「その後は、覚えてないが、馬に乗って逃げたんが」「ちょうどお前らぐらいの子供を3人残してな」と伝えていく。

が、男性はその後首を吊って自殺してしまっていた。

ライナーが「そうか、やはりあのフリッツ王は影武者だったか」「あのじいさんだけじゃなくて家ごと別物だった」「何の権限も無い木偶人形だけど、おそらく「ユミルの民」じゃない」「100年前フリッツに媚びた他人種系エルディア人が壁の中央を仕切ってる」「「始祖の巨人」の力が及ばないからか、秘密と忠誠を守る見返りに権限を与えている」と説明すると、ベルトルトが「じゃあ、その家に取り入ればいいんだ」「本物の壁の王に通じてるはずだ」と返す。アニが「どうやって?」「使用人として雇ってもらうとか?」「それとも私がその家の男に擦り寄って嫁入りするとか?」と聞くと、ベルトルトが「そんなのダメだよ」と返す。アニが「そう、これは無理」「奴らは「ユミルの民」じゃないから権力の中枢にいられるのに、家計に「穢れた血」を感染させるようなヘマはしないよ」「壁が破壊されてからは侵入者を警戒して新たな使用人は雇ってない」「そもそも私に男をたぶらかせるような魅力は無いし」と言うと、ライナーは「そうなると、付け入るスキはあそこしか無いな」「兵士になって、中央憲兵に接近するんだ」と返す。アニが「私に言われたくないだろうけど、ここまで調べるのにもう2年掛かってる」「私達に残された時間は残り10年」「その10年を兵士ごっこに費やせって言うの?」と言うと、ライナーは「壁を破壊して2年経つが、壁の王は動かなかった」「タイバー家の情報が正しかったのなら、壁の王は「不戦の契り」とやらに縛られている」と言う。アニが「だったらちんたらしてないでさっさとけりを付ければいい」と言うが、ライナーは「あぁ、ウォール・ローゼもウォール・シーナもすべて破壊するってことだろ?」「そうすりゃさすがに「始祖の巨人」が姿を見せるかもしれんが、いくら牙を抜かれたって言われても一度「始祖」が叫べばすべてがひっくり返るんだぞ?」「そうなりゃ俺達は尊い戦士の人気を全うすることなく世界と共に死ぬ」「人類の運命は俺達の手に懸かっているんだ」「だったら、時間が掛かったって進むしかねぇだろ」「俺にもようやくわかってきた」「それが、俺達がここにいる意味なんだってな」と返していく。

キースに「問おう、貴様らは何しにここに来た!?」と問われると、ライナーは「人類を救うためです」と答えていく。

