進撃の巨人95話のネタバレを掲載しています。95話では、ジークの口から近々タイバー家によって世界に向けて宣言を行うことが明かされる。始祖奪還計画に向かったライナーは、マルセルからライナーが鎧の巨人に選ばれた理由を聞かされ、マルセルはライナーの代わりに巨人に捕食されていく。進撃の巨人95話の内容を知りたい方はご覧ください。
進撃の巨人95話のネタバレ
タイバー家
ライナーはガビを連れて街を歩いていた。

ライナーが検問に「本部へ」と通行手形を見せると、検問の男が「チビもこの間は活躍したんだって?」「なぁ?チビったりしなかったのか、聞かせろよチビ」と言い、ガビは「はいいつもの、本部で訓練」と素っ気なく答える。

ライナーが「どうしたガビ、元気が無いな」と聞くと、ガビは「変なのはライナーだよ」「何か嘘をついてる」と返す。ライナーが「嘘?何のことだ?」と聞くと、ガビは「何のことか私にはわからないけど、カリナおばさんにはわかるみたいだったよ?」「ライナーが一人だけ帰ってきて別人みたいになったって」「おばさん、すっごく心配してたよ?」と答える。ライナーが「12歳だった息子がオッサンになって帰ってくればさぞかし心配させたんだろうな」と言うと、ガビは「いつか本当のことを話してね」「血の繋がりは、「九つの巨人」の記憶の継承に強く影響するって巨人学会の人が言ってたよね?」「私が「鎧」を継承すればライナーは私の中できっと生き続ける」「人に言えない辛いことも二人でわかり合えるよ」「大丈夫、きっと二人で力を合わせればエルディアの未来は切り開けるから」と返していく。

ファルコたち戦士候補生たちは早くも召集されていた。

ファルコが「ガビを守りたいなら、オレがガビを超えるしかない」と考えながら、「「鎧の巨人」を継承するのはオレだ」と言うと、ガビは頭突きを浴びせ「やってみろ」と言い返す。

ポルコがあくびをしながら階段を上ると、四つん這いのピークと遭遇する。

ポルコとピークが部屋に入ると、ジークらマーレの戦士が集まっていた。

ポルコが「珍しいですね、戦士長の部屋に集合なんて」「マーレ軍の人は?」と聞くと、ジークは「この部屋にはいない」と答える。ジークは「早速だがマズい状況だ」「この数年でマーレは資源争奪戦の時代を勝ち抜き、反発する国々を俺達の巨人で黙らせてきた」「それによって世界のエルディア人に対する憎悪は今や帝国時代を彷彿させるほどに膨らんでいる」「俺達は歴史への反省を示すべくマーレに尽くした」「それは間違ってない」「だが、世界からは一層エルディア人の根絶を願う声が高まった」「それに加え、先の戦いで通常兵器が巨人兵器を上回る未来がより明確に知れ渡った」「つまり、エルディア人は近い将来に必ず戦術的価値を失う」「そうなれば、マーレは今の国力を維持できなくなる」「マーレが弱まればエルディアと世界を隔てる壁はなくなり、エルディア人はより生存権を脅かされる立場になるだろう」「世界はもうエルディア人を人権の定義に当てはめる必要は無いと言っている」「これは、民族存亡の危機だ」と伝えていく。コルトが「何か解決策は無いんですか?」と聞くと、ジークは「唯一の解決策は、これまで通り早急に「始祖の巨人」とパラディ島の資源をマーレに納め、マーレの国力を安定させると同時に世界を脅かすパラディ島の脅威を我々の手で解決することだ」と答える。ピークが「しかし、今となっては「始祖奪還計画」が成功してもエルディア人に対する世界の歴史感情を清算するには至らないほど悪化してると思いますが」と言うと、ジークは「さすがピークちゃん、その通りだよ」「大事なのは物語だ」「始祖奪還までの筋書きを用意するんだ」「まずは改めてあの島がいかに世界にとって脅威であるかを強く世界に知らしめなければならない」「物語には語り手が必要だ」「それをタイバー家が引き受けてくれるそうだ」「「戦鎚の巨人」を管理するタイバー家の一族がね」と答えていく。

コルトが「タイバー家が?」と聞くと、ジークは「そうだ、100年前の巨人大戦でフリッツ王に反旗を翻した最初の貴族家であるタイバー家だ」「彼らは名誉マーレ人として政治にも戦争にも不感症の立場だったが、このマーレとエルディアの未来を案じて立ち上がってくれたんだ」と返していく。ピークが「確かにタイバー家は一度も巨人の力を敵国に向けたことが無い」「何より巨人大戦でフリッツ王を退けた救世の一族として諸外国に顔が利く」「タイバー家を通せば世界は耳を傾けざるを得ないでしょう」と言うと、ジークは「さすがピークちゃん、まったくその通りだよ」と返す。ポルコが「しかし、タイバー家は今でも「戦鎚の巨人」を持っていながら国を守る務めを果たさず、他のエルディア人が収容区で暮らす中、広い土地の広い屋敷で優雅に暮らしてきた」「それが今さら表に出てきて英雄を気取るなんて少し虫が良すぎる話じゃありませんか?」と言うが、ジークは「気持ちはわかるがタイバー家も祖国マーレを憂いているんだ」と返していく。ポルコが「しかし、俺達はー」と話そうとするが、ライナーが「これで祖国マーレが救われるならありがたいことです」「俺達戦士隊もタイバー家と共に協力して英雄国マーレの復活の礎となりましょう」と遮る。すると、ジークが「そうだ、近くこのレベリオで祭事が行われる」「諸外国の要人や記者を招いてタイバー家は宣言を行う」「1年以内にパラディ島を制圧すると」「エルディア人とマーレの運命は、この作戦に懸かっている」「もう失敗は許されない」と伝えていく。

マガトたちは別部屋でジークたちの会話を盗聴していた。

ライナーは「「この部屋にはいない」か」「大きな作戦の前には必ず思想調査が行われる」「あの頃から変わらないやり方だ」と盗聴を察していた。
皆を救う英雄になるんだ
九つの巨人を継承したマーレの戦士たちを観測していた兵士は「素晴らしい」「こいつは予想以上の仕上がりだ」「「女型の巨人」」「こいつは何でもできる汎用性が強みだ」「高い機動力と持続力に加え、硬質化を交えたレオンハートの打撃技は凄まじい破壊力だ」「範囲は狭いが「無垢の巨人」を呼び寄せることができる」と説明する。

続けて「「鎧の巨人」は見ての通り硬質化に特化した巨人だ」「あの全身で体当たりすれば壁の扉も破壊できるだろう」「マーレの盾となり攻撃を引き受ける巨人にはまぁ我慢強いブラウンが合っている」と説明する。

さらに、「「顎の巨人」は強襲型だ」「小ぶりな分最も素早く強力な爪と顎で大抵の物は砕ける」「機転の利くマルセルに託した」と説明する。

「「獣の巨人」は相変わらずだ」「他よりは多少デカいってだけの巨人がまさか、投球技術でここまで恐ろしい兵器になっちまうとはな」「何より奴の血には秘めた力がある、「驚異の子」だ」と説明される。

「「車力の巨人」は他とは並外れた持続力で長期間の任務に対応できる」「それにより用途に合わせた兵装が可能で作戦の幅が広がる」「判断力のあるピークで間違い無いだろう」と説明される。

「そして、「超大型巨人」、破壊の神だ」と説明される。

観測する兵士が「島の悪魔共に同情しちまうよ」「ある日突然アレが殺しにやってくるんだからな」と言うと、マガトは「確かに新設の戦士隊は先代より能力が上だ」「幼子から鍛えただけのことはある」「だが軍の決定には疑問だ」「4人の子供に始祖奪還計画を託すなど、俺には正気と思えん」と返す。
マガトからマーレの戦士たちに「獣と車力は敵国に睨みを利かせるため本国に必要だ、本作戦には参加しない」「よって始祖奪還計画は顎・鎧・超大型・女型で決行する」「マルセル・ベルトルト・アニ・ライナー、任せたぞ」と伝えられる。

ポルコが「おかしいだろ」「何でドベのお前が選ばれるんだ!?」「どんな手を使いやがった!?」とライナーにキレるが、ライナーは「ドベはお前だった」「それだけだろ?ポッコ」と返していく。ポルコが「てめぇえぇぇぇぇ」と殴りかかろうとするが、マルセルに「ポルコ、お前軍の決定に逆らうのか?」と止められる。

ライナーら戦士隊がパレードに参加していく。

パレードが終わると、ライナーは父親の元にやって来る。

ライナーが「父さん」「そうなんでしょ?」「母さんは僕が生まれる前この兵舎で働いてた」「そこで母さんとカリナ・ブラウンと出会った」「顔を見かけてもしかしたらって」「ほら見てよ」「僕とかあさんは名誉マーレ人になったんだ」「申告すれば塀の外を自由に出歩くこともできる」「父さんと母さんと一緒に暮らすことだってー」と言うが、ライナーの父は「ふざけるな」「あの女に言われて来たんだろ」「俺に復讐するために」「クソッ、よりによってガキを戦士にさせるなんて」「お前の出自が詳しく調べられたら俺の一家はおしまいだ」「俺を縛り首にしてぇんだろ!?」「俺は逃げきってやるからな」「お前らエルディアの悪魔の親子から」とライナーの元から去っていく。

出発の日、ライナーはカリナから「お前なら必ず任務を果たせるよ」「きっと父さんもお前の成功を祈ってくれているから」と伝えられる。

ライナーは「そうだ、父なんかいなくても俺は「鎧の巨人」を託された選ばれた戦士」「島の悪魔から皆を救い、世界の英雄になるんだ」と船で出発していく。パラディ島に着き、マガトは戦士たちに「ここが楽園の境界線」「日没後、北に向かい進行しろ」「あとは作戦通りに動け」「マーレ軍は望月の日、ここに停泊する」「始祖奪還はそれに合わせて進行しろ」「では、任務を果たし、始祖と共に全員帰ってこい」と伝えていく。

ライナーたちは夜中に馬で進んでいき、一時休息を取る。

ベルトルトが「本当に、壁を破壊しても壁の王は「始祖の巨人」を行役しないのかな」と言うと、ライナーが「今さら何言ってんだベルトルト」「マーレの研究結果を信じろよ」と返す。マルセルが「そうだ、後戻りはできない」「明日俺達は壁を」と躊躇した様子を見せると、ライナーは「何だよ?」「まさか、島の悪魔を殺すことをためらっているのか?」「連中が俺達とマーレに何をやったか忘れたのか?」「かつて世界を蹂躙して地獄を作った悪魔の末裔だぞ?」「今だって世界を脅かしているんだ」「俺達は世界を代表して悪魔を裁くべく選ばれた戦士なんだから」と言う。すると、マルセルは「ライナー、すまない」「本当はお前は戦士に選ばれるはずじゃなかったのに」「俺が、お前を持ち上げたり、弟を貶めたりして軍に印象操作した」「俺は、弟を守りたかった」「ライナー、すまない」と謝罪する。

ライナーが「なんで、あやまるんだよ」と言うと、背後から巨人が迫ってくる。

マルセルがライナーを突き飛ばし、ライナーの代わりに捕食されてしまった。

