進撃の巨人

【進撃の巨人】88話のネタバレ【進撃の巨人のタイトル伏線が回収される】

進撃の巨人88話のネタバレを掲載しています。88話では、クルーガーの口からグリシャにとある使命を託されていく。そして、クルーガーのセリフから、この作品のタイトルの伏線が回収されていく。進撃の巨人88話の内容を知りたい方はご覧ください。

進撃の巨人88話のネタバレ

フクロウの目的

グリシャは「当局の兵士が弾を撃ち尽くす頃、巨人となったフクロウは蒸気船を粉々に砕き、海へバラ蒔いた」「程なくして当局の兵士は皆果実の搾りかすのようになり、海に投げ入れられた」「「海」とは何かを説明しなければならない、「海」とは地表の7割を占める広大な塩水である」「我々を搬送したマーレ治安当局の蒸気船・兵士の持ち物、彼らがこの島に存在したすべての根拠は、海に飲み込まれ消滅した」と記していた。

クルーガーが人間の姿に戻り、グリシャの縄を解くと「何か、聞きたいことは無いのか?」と聞く。

グリシャが「わからない、何から聞けばいいのか」と言うと、クルーガーは「悪いが、そんなに時間は残されてない」と返す。グリシャが「フクロウ、あんたは何者だ?」と聞くと、クルーガーは「俺はエレン・クルーガー」「今見せた通り「九つの巨人」の一つをこの身に宿している」「つまりはお前と同じ「ユミルの民」だ」と答えていく。グリシャが「マーレ人に成りすまし当局に潜入したのか?」「すると、血液検査はどうした!?」と聞くと、クルーガーは「医者に協力者が一人いれば済む話だ」「その医者も診療録を偽造し、マーレ人に成りすましたユミルの民だ」「医者は諜報員に向いている、それなりの教養と立場があり、「巨人化学」の応用に必要な知識がある」「実際、お前はよくやってくれた」「若くして復権派を統率し、ダイナ・フリッツとの間に子宝を儲けた」「そのジークマーレの戦士に仕立てる目論見も、俺の後ろ盾を考慮すれば十分現実的な計画だった」「結果こそは、グライスが嘆いた通りだったがな」と答える。グリシャが「その通りだ、俺はダメな父親で、ダメな夫で、ダメな男だった」「なのになぜ、俺だけが人の姿のままここにつっ立っているんだ」「ダイナは、王家の血を引くユミルの民は特別だ、巨人の力の真価を引き出す」「そんなのマーレの歴史教科書で習ったエルディア人の子供でも知ってる史実だぞ?」「お前がそれを揉み消したりしばければ、ダイナは少なくともここで我を失う化け物にされずに済んだはずだ」「答えろフクロウ、なぜ俺だけ生かした!?」と摑みかかんでいく。

クルーガーが「よせ、指が痛むだろう」と言うと、グリシャは「お気遣いに感謝するよ、人の指をちょん切るのは気にならないらしいがな」「なぁ?あの巨人でもっと早く暴れていればみんなも巨人にされずに済んだんじゃないのか?」「なぁ!?あんたは何がしたかったんだ!?俺達エルディア復権派は、何のためにここで巨人にされたんだ!?」と言うが、クルーガーは膝をついてしまう。

クルーガーが「同胞だけじゃない」「何千人ものユミルの民の指を切り落とした」「何千人もここで巨人にしてきた、女も子供もだ」「すべては、エルディアのためだったと信じてる」と言うと、グリシャは「とにかく診せてくれ」と言うが、クルーガーは「いい、これはわかっている」「時間が無い」「グリシャ、お前に最後の任務を託す、他の誰かではなくお前にだ」と返していく。

クルーガーが「あの日初めてお前と会った日、俺が呼び止めてなければ、お前は妹を助けられたかもしれない」と言うと、グリシャは「俺も殺されてた可能性の方が高かったと思うが」と返す。クルーガーが「そう思ってくれるのは助かるが、いずれにしろあんなことが無ければ、お前はここまでマーレに強い憎しみを抱くことは無かっただろう」と言うと、グリシャは「それが俺を選んだ理由か?」と聞き、クルーガーは「それもある」「敵国、父親、自分、お前の目に映る憎悪は、この世を焼き尽くさんとするばかりだった」「かつては俺もそうだった」「大陸に留まった王家の残党は革命軍となり、父はその一員だった」「しかし、革命軍は何も成し遂げることなく、皆その家族と共に生きたまま焼かれた」「幼かった俺はその様子を戸棚の隙間から見ていることしかできなかった、ただただ恐ろしくてな」「家が焼け崩れる頃に父の仲間に救われ、それ以来マーレへの復讐とエルディアの復権を誓った」「だが、俺が実際にやったことは救うべき同胞の指を詰め、時には皮を剥ぎ、ここから蹴落とし巨人に変えることだ」「それに徹した結果、今日まで正体を暴かれることはなかった」「俺は未だ、あの時のまま、戸棚の隙間から世界を見ているだけなのかもしれない」と説明していく。

グリシャが「教えてくれフクロウ、俺に残された任務とは何だ?」と聞くと、クルーガーは「ここから壁内に潜入し、「始祖の巨人」を奪還しろ」「俺から巨人を継承し、その力を使ってな」と答える。グリシャが「何だって?じゃあ、あんたは」と言うと、クルーガーは「巨人化したお前に食われる」「巨人の力無しに壁まで辿り着くことはできない」「同じようにして「始祖の巨人」の持ち主から力を奪え」と返す。グリシャが「なぜあんたがやらない?」と聞くと、クルーガーは「お前達に渡した情報は俺の知りうるすべてではない」「復権派の戦意高揚を促す目的があったからだ」「「九つの巨人の力」を継承した者は、13年で死ぬ」「俺が継承したのも13年前になる」「もしお前達がそのことを知っていたら、ジークやダイナに始祖を継承させる計画を躊躇したはずだ」と答えていく。エレンは「フクロウはそれを、「ユミルの呪い」と言っていた」「13年は始祖ユミルが力に目覚めてから死ぬまでの年月に相当する時間だと」「始祖ユミルを超える力を持てない、その時が近付けば体が衰え、器はその役割を全うする」と伝えていく。

アルミンが「レイス家の継承期間がこの13年を目安にしてたことからも、間違いないみたいだね」「僕はあと13年、エレンは」と言うと、エレンは「残り8年も無いな」と言うが、ミカサは「違う」「これは何かの間違い、間違ってる」と言う。

エレンが「「九つの巨人」を宿す者が力を継承することなく死んだ場合、巨人の力はそれ以降に誕生するユミルの民の赤子に突如として継承される」「それはどれほど距離が離れていようと関係なく、血縁の近親者に関わるものでもない」「あたかも「ユミルの民」とは、皆一様に見えない「何か」で繋がっていると考えざるをえない」「ある継承者は「道」を見たと言った」「目には目ない道だ」「巨人を形成する血や骨はその道を通り送られてくる」「時には記憶や誰かの意思も同じようにして道を通ってくる」「そして、その道はすべて一つの座標で交わる、つまりそれが「始祖の巨人」だ」と伝えていく。



名は、進撃の巨人

クルーガーが「すべての巨人、すべてのユミルの民はその座標へと繋がっている、空間を超越した「道」でな」「これはマーレ政府巨人化学研究学会最新の見解によるものだ」と言うと、グリシャは「つまり「魔法」はあると言いたいのか?」「さしずめ始祖ユミルの正体は魔女か?一体何なんだ?」「マーレ政権下では「悪魔の使い」、エルディア帝国の時代では「神がもたらした奇跡」」「あんたが俺達に送った歴史書物も戦意高揚のエサか?」「一体何が真実で本当の歴史なんだ?」と返す。クルーガーが「始祖ユミルは、「有機生物の起源」と接触した少女、そう唱える者もいる」「この世に真実など無い、それが現実だだ」「誰だって神でも悪魔にでもなれる」「誰かがそれを真実だと言えばば」「1700年かけて民族浄化した?マーレ人は毛の1本すらこの地上に残ってないはずだ」「始祖ユミルが巨人の力でもたらしたのは富だけだと?そいつは俺の知る人間って奴とはえらくかけ離れている」と返す。グリシャが「ダイナは王家の血を引く者だと言ったのもあんただ、それもあんたの「真実」か?」「だから見捨てた」と聞くと、クルーガーは「残念なことに、ダイナが王家の血を引くのは「事実」だ」「彼女は革命軍が唯一奪われなかったものだろう」と答える。グリシャが「では、なぜ!?」と聞くと、クルーガーは「王家の血を引く者だからだ」「敵の手に渡すべきではなかった」「ジークはマーレにすべてを話すだろう、それが子供のたわ言ではないと奴らが気付くのは時間の問題だがな」「死ぬまで敵国のために子を産まされ続ける生涯の方が良かっただろうか?」「実際、人を食う化け物に変えられるのとどっちがマシか、彼女に聞いたわけじゃなかったが」「あの最期を見る限り、間違ってなかったと思う」と答えていく。クルーガーが「とはいえ、他の同胞達を救えなかったのも、すべては俺の力が足りなかったからだ」「ここから生きて壁まで辿り着けるのは一人、巨人の力を宿した者ただ一人だけだ」「俺は務めを果たした、お前もそうしろ」と言うが、グリシャは「正直に言って、俺に務まるとは思えない」「あんたが創ったエルディア復権派は俺が壊滅させたばかりじゃないか」と返す。クルーガーが「お前がやるんだ」と言うが、グリシャは「あれを見ろよ」「妹を食わして喜んでいた奴が生きたまま巨人に食われて死んだ」「俺にとってはこれ以上無い復讐が果たされた」「あんたは俺に聞いた「これが面白いか?」って」「面白くなかったよ、奴の断末魔は聞くに堪えないおぞましさだった」「あんたがあんたの部下を握り潰したのだって同じ感想だ、俺はただ恐ろしかった」「俺は、何もわかっていなかった」「仲間を失うことも、妻と息子と失うことも、指を切り落とされる痛みも」「これが自由の代償だとわかっていたなら、払わなかった」「悪いがとんだ見込み違いだ」「すまない、俺はもう何も憎んでない」と返していく。クルーガーが「お前の父親は、賢い男だった」「娘を殺されてもろくに捜査もしない当局相手にヘコヘコ垂れてたあの父親だ」「どうしたらこれ以上家族を失わずに済むか考えたんだ」「お前が道を誤らないように必死だった」「しかし、息子は何も学ばなかったばかりか、自分の妻と息子を地獄に道連れにした」と言うと、グリシャは「何が言いたい?」と返し、クルーガーは「立て、戦え」と言う。

クルーガーが「言っただろ、グリシャ・イェーガー、時間が無い」「俺にはまだお前達に伝えなかった情報がある」と言うと、グリシャは「先にそれを言うのが筋だ」と返すが、クルーガーは「誓いを立てるのが先だ」「エルディアに自由と尊厳を取り戻すために、命を賭して再び戦うと誓うなら立て」と返していく。グリシャが「俺は、もう」と言うと、クルーガーは「見ろ、お前の家から持ってきた物だ」と家族の写真を見せようとするが、グリシャは「見れない」と言う。

クルーガーが「見れない、立てない、戦えない、タマもない、か?」「マーレに去勢されたか?」と言うと、グリシャは「俺に憎しみを思い出させようとしても無駄だ」「俺に残されたのは、罪だけだ」と返す。クルーガーは「それで十分だ」「お前を選んだ一番の理由はお前がマーレを人一倍憎んでいるからじゃない」「お前があの日、壁の外に出たからだ」「あの日、お前が妹を連れて壁の外に出ていなければ、お前は父親の診療所を継ぎ、ダイナとは出会えず、ジークも産まれない」「大人になった妹は今頃結婚し、子供を産んでいたかもしれない」「だがお前は壁の外に出た」「俺達は自由を求め、その代償は同胞が支払った」「そのツケを払う方法は一つしか無い」「俺はここで初めて同胞を落とした日から、お前は妹を連れて壁の外に出た日から、その行いが報われる日まで進み続けるんだ」「死んでも、死んだ後も」「これは、お前が始めた物語だろ」と伝えていく。

クルーガーは「「九つの巨人」には、それぞれ名前がある」「これからお前へと継承される巨人にもだ」「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた」「自由のために戦った、名は進撃の巨人」と告げていく。

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