進撃の巨人80話のネタバレを掲載しています。80話では、エルヴィンから獣の巨人を倒す策が明かされる。それは、エルヴィンと新兵達の命を懸けた騎馬特攻だった!?進撃の巨人80話の内容を知りたい方はご覧ください。
進撃の巨人80話のネタバレ
夢を諦めて死んでくれ
壁上のエレンを見てリヴァイが「オイ、あれはエレンか?」「壁の上まで吹っ飛ばされたってわけか」「「超大型巨人」に」と言う。
ミカサが「エレンが動かない」と言うと、ジャンは「死んじゃいねぇよ、目の前の怪物に集中しろ」「ありゃさすがに突っ込みすぎた」「あの巨体に無策で挑めばああなっちまう」「何か、一発逆転の策でも無い限り、この奪還作戦も、俺達の命も、人類の未来もすべておしまいだ」「だからって、このまま大人しく皆殺しにされてたまるか」「攻撃を仕掛けるぞ」と言い、超大型巨人に挑んでいく。ジャンが「奴はまだ「雷槍」を知らない」「俺とコニーとサシャで気を引く、その隙にミカサが撃ち込め」と指示を出していく。ジャンが「オイ、ウスノロ」「その目ん玉ぶっ潰してやる」と超大型巨人の気を引き、背後からミカサが雷槍で狙うが蒸気で防がれていく。

アルミンが「やっぱりダメか!?」「この熱風は発射した雷槍さえ跳ね返すその上アンカーが抜かれて立体機動で近付くことさえできない」と考えていた。ミカサが「それよりどう?」「何か、反撃の糸口は」と聞くが、アルミンは「何も」と返していく。そして、鎧の巨人が復活してくる。

獣の巨人が投石攻撃を続けていた。

リヴァイは「エルヴィン、反撃の手数が何も残されてねぇって言うんなら敗走の準備をするぞ」「あそこで伸びてるエレンを起こしてこい、そのエレンにお前と何人かを乗せて逃げろ」「少しでも生存者を残す」と言う。
マルロが「オイ、馬が逃げたぞ」「お前らの担当だろ!?」と言うが、フロックは「うるせぇ、もう意味ねぇだろ!?」と返す。マルロが「何だと!?」と言うと、フロックは「あんなに強かった調査兵団がみんな一瞬で死んだんだぞ!?」「つーか、お前もわかってんだろ」「いくら馬を守ったってなぁ、それに乗って帰る奴は、誰もいないって」「理屈じゃわかっていたさ、人類がただ壁の中にいるだけじゃ、いつか突然やって来る巨人に食い滅ぼされる」「誰かが危険を冒してでも行動しなくちゃいけない」「誰かを犠牲者にさせないために、自分を犠牲にできる奴が必要なんだってな」「そんな勇敢は兵士は誰だ?」「そう聞かれた時、それは俺だって思っちまったんだ」「でもまさか、そうやって死んでいくことが、こんなに何の意味も無いことだなんて思いもしなかったんだ」「考えてみりゃ、そういう人達の方が圧倒的に多いはずなのに、何で自分だけは違うって思っちまったんだろう」と返していく。
リヴァイが「新兵とハンジ達の生き残りが馬で一斉に散らばり、帰路を目指すのはどうだ?」「それを囮にしてお前らを乗せたエレンが駆け抜ける」と言うと、エルヴィンは「リヴァイ、お前はどうするつもりだ?」と返す。リヴァイが「俺は獣の相手だ」「奴を引きつけて」と返すが、エルヴィンは「無理だ、近付くことすらできない」と返していく。リヴァイが「だろうな」「だが、お前とエレンが生きて帰ればまだ望みはある」「既に状況はそういう段階にあると思わないか?」「大敗北だ、正直言って俺はもう誰も生きて帰れないとすら思っている」と答えると、エルヴィンは「あぁ、反撃の手立てが何も無ければな」と返していく。リヴァイが「あるのか?」と聞くと、エルヴィンは「あぁ」と答える。リヴァイが「なぜそれをすぐに言わない?」「なぜクソみてぇな面して黙っている?」と聞くと、エルヴィンは「この作戦が上手くいけば、お前は獣を仕留めることができるかもしれない」「ここにいる新兵と、私の命を捧げればな」「お前の言う通りだ、どの道我々は殆ど死ぬだろう」「イヤ、全滅する可能性の方がずっと高い」「それならば玉砕覚悟で勝機に懸ける戦法もやむ無しなのだが」「そのためにはあの若者達に死んでくれと、一流の詐欺師のように体のいい方便を並べなくてはならない」「私が先頭を走らなければ誰も続く者はいないだろう、そして私は真っ先に死ぬ」「地下室に何があるのか知ることもなくな」と答えていく。リヴァイが「は?」と言うと、エルヴィンは「俺はこのまま地下室に行きたい」「俺は今までやってこれたのもいつかこんな日が来ると思ってたからだ」「いつか、「答え合わせ」ができるはずだと」「何度も死んだ方が楽だと思った」「それでも父の夢が頭にチラつくんだ」「そして今、手を伸ばせば届く所に答えがある」「すぐそこにあるんだ」「だがリヴァイ、見えるか?仲間達が」と話していく。

エルヴィンが「仲間達は俺らを見ている、捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ」「まだ戦いは終わってないからな」「すべては俺の頭の中の子供じみた妄想にすぎないのか?」と言うと、リヴァイは「お前はよく戦った」「おかげで俺達はここまで辿り着くことができた」「俺は選ぶぞ、夢を諦めて死んでくれ」「新兵達を地獄に導け」「「獣の巨人」は俺が仕留める」と伝えていく。
兵士よ、戦え
エルヴィンが「突撃」と新兵を率いて特攻を仕掛けていく。

それを聞いた獣の巨人が「まぁこのまま終わるとは思ってなかったけど、特攻か」「もうちょっと何かあると思ったんだけどな」と言うと、エルヴィンは「今だ、撃て」と獣の巨人目掛けて信煙弾を撃っていく。

エルヴィンは新兵たちに「これより最終作戦を告げる、総員整列」「総員による騎馬突撃を目標「獣の巨人」に仕掛ける」「当然、目標にとっては格好の的だ」「我々は目標の投石のタイミングを見て一斉に信煙弾を放ち、投石の命中率を少しでも下げる」「我々が囮になる間にリヴァイ兵長が「獣の巨人」を討ち取る」「以上が作戦だ」と伝えていた。

リヴァイが「俺だけ立体機動で獣に接近しろと!?」「獣の周りは更地だぞ!?利用できるような木も家もねぇ」と言うと、エルヴィンは「いいや、丁度いい高さの立体物が並んで突っ立っているだろ?」「巨人を伝って忍び寄り、「獣の巨人」を奇襲しろ」と伝えていた。リヴァイは突っ込んでいく新兵たちを見て「すまない」と感じながら巨人を伝っていっていた。

エルヴィンが「ここに突っ立っていてもじきに飛んでくる岩を浴びるだけだ」「すぐさま準備に取り掛かれ」と言うが、フロックが「俺達は今から死ぬんですか?」と聞く。エルヴィンが「そうだ」と答えると、フロックは「どうせ死ぬなら、最後に戦って死ねということですか?」と聞き、エルヴィンは「そうだ」と答える。フロックが「いや、どうせ死ぬなら、どうやって死のうと、命令に背いて死のうと意味なんか無いですよね?」と言うと、エルヴィンは「まったくその通りだ」「まったくもって無意味だ」「どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることができたとしても、岩で体を打ち砕かれても同じだ、人はいずれ死ぬ」「ならば人生には意味が無いのか?」「そもそも生まれてきたことに意味は無かったのか?」「死んだ仲間もそうなのか?」「あの兵士達も無意味だったのか?」「いや違う、あの兵士に意味を与えるのは我々だ」「あの勇敢な死者を、哀れな死者を想うことができるのは生者である我々だ」「我々はここで死に、次の生者に意味を託す」「それこそ唯一、この残酷な世界に抗う術なのだ」「兵士よ怒れ、兵士よ叫べ、兵士よ戦え」と投石を浴びながら叫んでいく。

