進撃の巨人125話のネタバレを掲載しています。125話では、アニが復活し、アニの目的が語られる。ハンジはマガトとピークと合流し、リヴァイが生存していることも明らかになる!?進撃の巨人125話の内容を知りたい方はご覧ください。
進撃の巨人125話のネタバレ
アニの復活
ストヘス区では、ヒッチたちが救助活動を行っていた。

生き残った人間の中で、エレンを支持する声が大きくなっていた。

ヒッチが「まずいね、この興奮状態じゃ住民同士で衝突が起きかねない」と言うと、兵士が「装備を整える必要があるな」「ここは任せて本部から新兵達と武器を運んできてくれ」と言われ、ヒッチは本部に戻っていく。ヒッチは地下室から地面に水が垂れていることに気づき、水の先を辿って部屋に入ると潜んでいたアニに捕まえられる。

アニが「まずその上着を脱いで」と言うが、ヒッチに投げられ「力弱すぎておばあちゃんかと思ったわ」「あんたがまさか私に投げ飛ばされるとはね、アニ」と言われる。

ヒッチが「とにかく地下室だ」「拘束しないと街がまた」と人を呼ぶが、アニに「無駄だよ」「切り傷を入れてある」「いつでも巨人化できる」「私に従うしか無いの、あんたは」と言われる。

ヒッチが「どうかな?」「そんなに弱ってるのに巨人化する体力なんて無いでしょ」と言うと、アニは「そうかもね、一か八かで試してみないと」と返すが、そこに「ドリスさん、どうかしましたか!?」「ドリスさん?開けますよ?」と兵士が近づいていくる。
ヒッチはアニを逃がすことを選んだ。

アニが「思ったより賢いじゃない、ヒッチ」と言うと、ヒッチは「うるさい」「あんたが街を出るならそれを拒む理由は無い」「何より地下室であんたの顔を眺める仕事から解放されるしね」と返す。アニが「それはよかった、あんたのくだらない男のグチを聞かされるのもこれでようやく終わり」と言うと、ヒッチは「は!?何でそのことを」「まさか、あんた、ずっと意識があったの?4年以上?」と返していく。アニは「4年間、ぼんやりと夢を見てるようだった」「あんたの話し声とアルミンの声だけが遠くから聞こえて、そうじゃない時はずっと同じ、闇の中」「だからあんた達の話で外の状況は大体わかっていた」「そして、突然私は外に放り出され、エレンの声を聞いた」「世界を滅ぼすって、アレ本気で言ってんの?」と言う。
ヒッチはアニを馬に乗せて走っていた。

ヒッチが「今なら答えてくれる?」「あんた達の大層な目的のために踏み潰された人々の死体を見て、どう思うのか」と聞くと、アニは「あぁ、何度も聞かれるから考えたよ」「考えもしなかったことを」「人を殺すことは褒められることだった」「国境を越えれば戦闘員も民間人も区別なく殺していいと教わった」「私達エルディア人の贖罪と世界を救う使命のため、すべての行いは正当化された」「あんた達の事情はアルミンから聞いてる」「要はアレを止めたかったんでしょ」と返す。ヒッチが「つまり、瓦礫の死体は多少の犠牲だったって言いたいわけ?」と聞くと、アニは「いいや、世界を救うとかどうでもよかった」「すべてがどうでもよかった」「私は、生まれて間もない時に親に捨てられた」「「母親の浮気相手がエルディア人だった」ってことが私の血液検査で判明したとかでね」「そんな私を収容所で引き取ったのは、外国から来たエルディア人の血を持つ男だった」「私と似たような理由で収容所に入れられたらしい」「男の目的は私をマーレの戦士に鍛え上げて、自分の生活を豊かにすることだった」「私は物心つく前から男の生まれた国の格闘術を叩き込まれた」「男にとって私は戦士になれるかどうかの価値しか無かった」「時が経って私は男が望んだように強くなり、そうなるまでに痛めつけられた分を男に返した」「二度とまともに歩けない体にしてやった、けど男は喜んだ」「「これなら武器がなくても敵を殺せる」って」と答える。ヒッチが「え?何?何の話が始まったの?」と返すと、アニは「4年間あんたの話を一方的に聞いたんだから、少しくらい私の話をしたっていいでしょ」「だから私は、どうなってもよかった」「どこの国の何人が死のうが生きようが、自分を含めて命というものに価値があるとは思えなかった」「そう、あの時までは」「あれは始祖奪還作戦のために島へ向かう朝だった」「男は膝をついて私に謝った」「教えたことはすべて間違っていたと私に言い、泣きながら懇願した、帰ってきてくれと」「戦士隊の地位も名誉マーレ人の称号も、すべて捨てていいから帰ってきてくれと」「男は私の父親だった、私を自分の娘だと思っていた」「私には帰りを待つ父親がいる」「そして、私と同じように他の人にも大事な人がいる」「もうすべてがどうでもいいとは思わない」「私はこれまでに取り返しのつかない罪を犯したと思ってる」「でも、父の元へ帰るためなら、また同じことをやる」と答え、ヒッチは「そっか、それが聞けてよかった」「でも、あんたが父親の元に帰っても、瓦礫と死体しか無いと思う」と返していく。

レベリオ収容区では、エルディア人が「だから何度も言ってるだろ、地鳴らしが発動されたんだ」「エレン・イェーガーがすべての命を奪いに来るぞ、あんたの家もカミさんの実家も踏み潰されるんだよ」と騒ぎになっていた。

門兵が「それを信じるに値する根拠が無いと言っている」「みんなで同じ夢を見ただと!?」「寝言を信じてここから出せと!?」「どうせ集団で口裏を合わせてここから逃げるつもりなんだろ」と返し、アニの父親が「世界中のエルディア人が収容所で同じことを訴えているはずだ」「それも口裏合わせだと言うつもりか!?」と反論するが、門兵に「不可能ではない」「貴様らはもうこの時点で共謀罪が確定だ」「全員拘束する」とエルディア人を拘束しようとする。

が、アニの父親はアニのことを思い出し、門兵に抵抗していく。
ハンジとマガトの邂逅
スルマが「イェーガー派が集結してこの砦を仕切ってます」「早く逃げましょう、見つかったらまたどんな目に遭うか」と言うが、キースは「いいや、私の居場所はどこにも無い」「兵政の中枢は先程うなじを削ぐなりして弔ったばかりだ」「イェーガー派は民衆に支持され、この島の実験を握るだろう」「私のような旧体制は払拭される他ない」「人里離れた山で野グソして余生を過ごす気力も無いしな」と返していく。

スルマが「俺達は教官の助けが無ければ数時間前に死んでました」と言うが、キースは「馬鹿者共が」「私が何のためにしょんべん小僧共の足蹴を大人しく受けたと思っておるのだ」「貴様らはイェーガー派に従い、決して背くな」「せいぜいお前達が守れるものは自分の身くらいだ、このまま体制の中にいろ」「ただし、いつか立ち上がるべき日が来る」「それまで決して自分を見失うな」と伝えていく。
戦闘準備を進めるアルミンに、ミカサが「アルミン待って、今からラガコ村を目指したってコニーには追いつけない」「それに、追いついたとしてどうするの?」「お母さんを人間に戻すことを諦めろって、言うの?」と言うと、アルミンは「言うよ」「ダメだったとしてもできる限りのことを行動で示さなきゃいけない」「じゃないと、ガビの信用を得られない、あの子が頼りだ」「まだどこかに潜んでるライナーや車力の巨人を大人しくさせられるかどうかが懸かってる」「九つの巨人の継承を懸けた問題が消えるわけじゃないから、最悪なのはこの巨人の力を巡って争い続けた2000年の歴史を繰り返すことだ」「正直今すぐベッドに入って2日間程度眠りにこけたいくらいには疲れてるけど、とにかく今できるだけのことをしなくちゃ」「こぢんまりした今後の人類史に大きく影響するだろうから」「コニーに言うよ、お母さんはひっくり返った巨人のままでもいいんじゃないかって」「行ってくる」と答えていく。ミカサが「アルミン、私はどうしたらいいの?」と聞くと、アルミンは「ジャンの手助けをしなよ、少しは自分で考えて」と返していく。ミカサが「エレンのこと、どうするの?」と聞くと、アルミンは「わからないよ、それにどうしようもないだろ!?」と声を荒げていく。

アルミンが「ハンジさんと兵長は殺されたかもしれないし、フロック達が僕らに銃口を向けるかもしれない」「それに、アニが復活したかもしれない」「もう兵団の指揮系統も機能してない、無秩序だ」「そうだ、ヒストリアも危険になるかもしれない」「義勇兵やアズマビト、ニコロの立場も危ういことになる」「だから、もうどうしようもないエレンのことなんか考える余裕は無いよ、そのくらいわかるだろ!?」と言うと、ミカサは「ごめん」と謝っていく。

アルミンが「エルヴィン団長がこの場にいたら、こんな無様に当たり散らしたりしなかったのにね」「今、答えが出た」「生き返るべきだったのは、僕じゃなかった」と部屋を後にし、ミカサはマフラーが無くなっていることに気づく。
ブラウス家がガビを見送っていく。

フロックが義勇兵を脅迫していた。

ジャンが「なぁ、一体誰がお前にお山の大将を気取ってほしいと頼んだ?」と言うと、フロックは「よく聞いてくれたな、ジャン」「みんな聞いてくれ」「俺は10か月前エレンから今回の計画を聞いた」「ジークを利用し、始祖の力をエレンが掌握する計画だ」「俺は仲間を集め、エレンの手助けをし、計画は今日達成された」「お前達義勇兵は指導者を失った、味方をしてくれる兵団の後ろ盾もな」「そしてお前達は故郷をも失う」「「地鳴らし」によってすべては巨大な足跡の下だ」「お前達義勇兵がこの島に来た動機である故郷の復興の夢も失う」「それでもこの島でエルディア帝国のために力を貸してくれる者がいるなら声を上げよ」「我々は歓迎し、エルディア人として迎える」と伝えていく。手を銃で撃たれた義勇兵が「ふざけるな、クソ野郎」と叫ぶと、フロックは「彼に敬意を」「鉛玉に屈することなく義勇兵の誇りを貫いた」「でも誇りに死ぬことはない、いいじゃないか屈したって」「こんな死に方するより生きてた方が」と頭を銃で撃ち抜いていく。

フロックは義勇兵を牢屋に連れて行かせる。フロックがジャンに「さっきの質問だが、俺はエレンの代弁者だ」「エレンが島の外の問題を完全解決するなら、俺も島の中の遺恨を完全に消し去る」「とにかく、俺達は4年前あの地獄を生き残ってようやくこれを手にしたんだ、これが何かわかるか?」「自由だよ、もうお前らは戦わなくていい、好きに生きていい」「なぁ、ジャン」「お前は憲兵になって内地で快適に暮らしたかったんだろ?」「そうしろよ、お前は英雄の一人なんだから」「終わった、だからもう昔のジャンに戻れよ」「いい加減でムカつく生意気なヤローに」と言うと、ミカサは「フロック、リヴァイ兵士長とハンジ団長はどうしたの?」と聞き、フロックは「残念ながら、ジークに殺された」と答えていく。
コニーはファルコを馬に乗せラガコ村を目指していた。

コニーは「そうだ、俺は兵士になった」「父ちゃんもサニーもマーティンももう戻ってこないけど、母ちゃんだけは取り戻せる」「もう少しだけ待ってくれ、母ちゃん」「俺は兵士になって、そして」と考えていた。ファルコが「ありがとうございます、コニーさん」「オレ一人のためにここまでしてくれるなんて」と言うと、コニーは「いいんだ」と返していく。ファルコは「コニーさんがいい人で良かった」「でも、何とかして南に戻らなきゃ」「兄貴とガビに合流した所までは覚えてる」「でも、その後は一体何があったんだ?」「記憶が無いなんて、オレの中の脊髄液、兄貴とガビ、マーレ軍の戦闘はどうなった?」「もう飛行船で撤退したのかもしれない」「それにコニーさん、オレはどこかで見たことある気がするんだけど、コニーさんがオレを知らないなら、気のせいか」と考えていた。
ピークが飛行船を見て「あの進路と速度から考えると、撤退船はあのままマーレに戻るようですね」「「地鳴らし」の発動を見て我々マーレ軍の生存を絶望視したのでしょうか」と言うと、マガトが「いいや、賢明だ」「これでいち早く本国に事態を知らせることができる、アレに踏み潰されるまで待つよりずっといい」と返す。

ピークが「しかし、もうこれでは」「なす術がありません、アレを止める策は何かお有りでしょうか?」と聞くと、マガトは「無い」「ただ、最後までみっともなくもがくまでだ」と答える。そこにハンジが「あのー」と近づいてくるので、車力の巨人が臨戦態勢を取るが、ハンジは「ちょっと待って」と伝える。

ハンジは「とりあえず食べないで、こちらには何の武器もありません」「え?あっちに誰かいる?」「ご安心下さい、人畜無害の死に損ないです」と言う。

